うつ病と共に歩み、生きる。そして、こだわりをとかす。

突然の雨に…一言…

2016.11.24


ご存知かも知れませんが、私の両親は離婚しました。いずれそうなるだろうと思ってましたが、それでも離婚するのを我慢していたようで、私が大学に入るのを待って、離婚の手続きをしたと聞かされました。中学生の頃から、少しずつ仲が悪くなり、高校の時には全く会話がない状態で…その頃の話…

 

◎今にして思えば

あの頃の私は「どうせ親が決める事」と、他人事のように思っていましたが今にして思えば、もっと関わることが出来たかもしれないと思っています。
とは言え、今は二人とも別の方と再婚して幸せそうにしているので、あれはあれで良かったのかも知れません。

 

◎居心地の悪さ

でも、両親がなかなか顔を合わせず、顔を合わせても一言も会話がない状況は非常に居心地が悪く、家にいるより学校に行っているほうが気楽でした。
父もいづらかっただろうと思います。
家に帰って来ない日が続いたり、皆が寝た頃に帰って、皆が起きるころには家を出てる状況が続いていました。

 

◎久々に家族がそろって

そんなある日の朝、起きて食卓につくと父と母が朝食を食べておりました。
「おぉ、久々に家族が揃ったなぁ~」と思いましたが口には出さず、黙って私も食卓につきました。父と母と私。
3人とも一言も交わさず食べ続けて…私は心の中で「早く学校に行きたい」と叫んでいました。

 

◎突然の大雨

そんな時に突然、大雨が降りました。
そして、父が沈黙を破りました。

あぁ…雨か…
…(無言)…
なんか会話したそう…
父の努力も虚しく、また沈黙の世界。

 

◎そして、雨が止む

しばらくして、急に雨が止みました。
そしてまた、父が沈黙を破りました。

あれ?止んだなぁ…
…(無言)…
そうやね
夕立か…そやけど朝やから、朝立ちか?…あっ!!
…(無言)…
image
あの日ほど一刻も早く学校に行きたいと思った時はありません。必死に笑いを堪えながら朝食をかき込んだ私は、学校まで急ぎ「ちょっと聞いて~」と友人達に、朝の出来事を話しました。
あの日の私は、一番の人気者でした。

 


以前、母に質問したことがあります。
何故あの時、突っ込んであげなかったのかと。しかし母は記憶にないそうで
「それは酷いことをしたわ。今やったら、突っ込んであげてたやろな~」と笑顔で答えてくれました。この気持ちを、いつか父に伝えようと思います。

 

 

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