その3年後、ウツが再発したわけで。
私が、初めてウツ病を再発したのは2006年でした。
正直言って、調子にのってました。
うつ病を経験したことで、初期症状がわかったので「症状が出始めたら、手を打てば良い」と分かったつもりになっていたんです。
・うつ病なんて、すでに見切ったぞ!
・症状が出ても、服薬すれば済む話だ
・どんなストレスも、かかってこい!
その考えが、甘いと気づいた時には遅かったんです。
重なるストレスに、以前の様な症状が出始めました。その上、顎関節症…
慌てて、医者にかかり始めました。
ですが、薬が効いてる感じがない。
こんなはずでは!!
・もうウツ病は見切ったはず
・症状が出ても、服薬すれば良いはず
・自分は、そんなに弱くないはず
いろんな「こんなはず」が崩れて、完全に心が壊れていきました。
このまま死んだら楽かな
と駅のホームの縁に立っていました。
フラフラと前後に揺れながら、人生を走馬灯のよう振り返っていました。
・あの時も、失敗だったなぁ
・あの時も、人に傷つけられたなぁ
・あの時は、人を傷付けてしまった…
イヤなことしか思い浮かびません。
所詮、そんな人生か
と、一歩前に出ようとしたその時、急に、妻と娘達の顔が浮かびました。
良い夫でも、良い父親でもなかった。
このまま生きていても、変わらない。
どうせ・・・どうせ・・・
あかん。死んだらあかん
そんな声が聞こえた気がします。
足を止めて、自問自答しました。
余計に人に迷惑をかけるだけでは?
残された家族はどうするつもりだ?
何のために死のうとしているのだ?
自分のことしか考えてないのでは?
お前のプライドは、命よりも大事か?
そして、出した答えは、
全てのプライドを捨て、
カッコ悪くても生きる!!
ということです。
翌日、上司に話して2〜3日の休暇を頂きました。
実は、仕事が忙しかった上に、薬が効いている感じがなかったのもあり、心療内科への通院が滞っていました。(薬も、すでに無くなってました)
これを機会に、診てもらいました。
そして、先生に全てを話しました。
自信の喪失、自殺願望、状況や心境を、全て伝えきりました。
正直言うと、そこまで先生に言えばとっておきの薬をくれるかもしれないと思っていたんです。
そして、先生の反応を待っていると
診断書を書きますか?
先生の質問の意味が分かりません。
そもそも、診断書って何?
詳しく、教えてくれました。
・ドクターストップをかけるという事
・会社には、休ませる義務が発生する
・復帰を認めるまで、休むことになる
・状況によるが、長期にはなるだろう
長期に休むなんて無理!
すぐにそう思いました。
・既に私のせいで、迷惑をかけている
・責任もとらずに抜けられる訳がない
・休まねばならない程、悪くないはず
・2〜3日の休みを貰えただけで充分
・強力な薬を処方してくれたらいい
・とにかく仕事をできる様にしてくれ
と、頭では思いながらも胸は苦しく…ただ、黙って下を向く私…
診断書を書きます。
先生のその一言でホッとしました。
今、振り返ってもズルい考えですが、
「休みたくないけど、医者が言った」
と医者のせいにできると思ったんです。
(先生。ゴメンなさい。m(__)m)
そして、私は初めての長期休暇を、とることになりました。