古き良き時代の日本を感じて
先日の記事【多摩八十八ヶ所霊場】の歩き遍路7日目で書こうと思ってたのに、書くのを忘れていたことを思い出しました。
歩いている時に、心が温まる出来事があり「これはブログに書こう!」と思ってメモまでしておいたんです。
なのに、書くのを忘れるとは… 泣
こういう時は特に、自分のもの忘れのひどさを呪ったりします。(でも、忘れてしまいたいことは、忘れないのは何故なんでしょうね。(笑))
とにかく、今日は何を書こうかな~なんてメモを見ていたら、思い出したんですから、良しとしますか。
で、前置きがながくなりましたが、(まぁ、これもいつものことですが)結局、何があったのかといいますと…改まって言うほどのことでもないかもしれないのですが(それがブログ?)私にとっては、心が暖かくなる出来事だったんです。
ちょうど、43番を出てすぐの道を歩いていたときのことです。
屋根ま~で高~い、鯉の~ぼ~り♪
と、大きな声で歌う男の子とその家族が、向こう側から歩いて来ました。
「元気がいいな~。かわいいな~」と思いながらも、あまり見ないようにしていたんです。だって、じっと見ていると「変な目で見ないで下さい!」って、その子のお母さんから怒られるかも知れません。(その経験はない)怒られなかったとしても、変質者扱いをされて警察に通報される可能性も。(その経験もない)
とにかく、目さえ合わさなければ、トラブルに巻き込まれることはないと思っていたんです。まぁ、トラブルに巻き込まれた経験もないんですけど。(何かを極端に怖がっている様です)
そして、だんだんと距離が縮まり…それと同時に身体に緊張感が高まり…何事もなくすれ違うかと思った時に、
こんにちは~
男の子が大きな挨拶をくれました。
なんかすごく嬉しくて、私も笑顔で
こんにちは~
と返しました。今度はお母さんが
こんにちは~
と挨拶をくれて、また、私からも、
こんにちは~
と返しました。
たった、これだけのことなんです。
ですが、もう東京からは失われたと思っていた『古き良き時代の日本』が残っていた感じがして、嬉しかったんです。
実は、四国のお遍路に行くと、挨拶をするのは当たり前なんです。
その土地の人から挨拶を頂くこともありますし、こちらからその土地の人に挨拶をすることもあります。まぁ、たまには挨拶を無視されることもありますが、相手から挨拶があろうがなかろうが、挨拶するのが普通なんです。
ですから、四国のお遍路に行ってる時は、誰かれ構わず挨拶してました。
道ですれ違う人に「こんにちは」。
畑仕事をする人に「こんにちは」。
バスを待つ人達に「こんにちは」。
とにかく、そこに人がいたら誰でも「こんにちは」と挨拶するのが普通だったんです。
大変だったのは、戻ってきた時。
四国から夜行バスで新宿に着くと、早朝の通勤の人を見かけます。
「おはようございます!」
思わず声をかけてしまって…相手の怪訝そうな表情を見て気づきました。
「そうだ。ここは東京だった。」
知らない人から声をかけられたら、無視するのが普通の世界。当然です。東京で知らない人から声をかけられると、宗教の勧誘とかキャッチセールスなど、怪しいことに巻き込まれる罠。(若い時は随分と巻き込まれました)
また、電車の中で急に話しかける、病的な人もいます。(知らなかった頃は、真面目に話を聞いてました 汗)
とにかく、東京では、知らない人を無視する事が、自分を守ることです。
哀しいことですが、それが現実。
だから、東京にいる限り、古き良き時代の日本は味わえないと思っていたんです。
それが…東京にも少し残っていた…
それが、すごく嬉しかったんです。
ただ、それだけのことなんです。
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