精神科を受診するのが怖いと思った時に読んでください。
先日、ラジオの収録で話していた時に、思い出したことがありました。
ラジオでも少しだけ話しましたが、その時は言い忘れたことがあるので、改めてここでお話します。
それは、初めて精神科を受診した時の気持ちについての話です。
「もしかしたら、これを話すことで『精神科を受診することへの不安』が消える人がいるかもしれない。」
そう思ったので、そんなことを思いながら、お話したいと思います。
私が、初めてうつ病になったのは、2003年のことでした。
その時の症状や気持ちなどは、過去の『はじめてウツになりまして。』に書いたので、そちらを見て頂くこととして、ここでは、初めて精神科を受診した時の気持ちにフォーカスして話をしたいと思っています。
まずは、受診する前の気持ちから。
正直言って、怖かった。
まず「何をされるのかわからない」という怖さがありました。
あの頃にイメージしていたことは、
・薄暗い部屋に通される
・ベッドに横になるように言われる
・主治医は、少し離れた椅子に座る
・催眠術をかけられ、何もかも話してしまうが、自分にはその記憶がない
そんな感じでした。
今なら、そんなイメージを持ってた自分に「バカだな〜映画の見過ぎだ」と言ってやりたいですが、その頃は、真剣にそう思っていました。
だから、念入りに精神科病院を探しました。
本当は、口コミだけを信じていたら駄目なんでしょうけど、初めて精神科を受診する私にとって、口コミだけが頼りでした。
少しでもマイナスなことが口コミに書いてある病院は、どんどん除外していって、その中から家に一番近い病院を選びました。
電車で何駅も先の病院でしたが。笑
一見、普通の病院でした。
他にも患者さんと思われる人がいましたけど、別に普通の人でした。
これも、私の偏見だったんです。
精神科を受診する人なんて、変な人ばっかりだろうと思っていました。
よく電車でいますよね。
なんかブツブツ独り言を言ってるかと思ったら、急に車内アナウンスの声を真似て話だしたり。
奇声を上げて走り出したり。
変な声を出しながら、奇妙な動きをしているかと思ったら、車内で鼻くそをほじりだしたり。
そんな人ばっかりが、病院に来てるんじゃなかと思っていたんです。
だからこそ、最初は病院に行くことに抵抗を感じていたんです。
あんな人達と一緒にしないでくれ!
私は病気じゃないんだ!ただ単に、眠れなくて、何も楽しくなくて、辛いだけなんだ!
って。
でも、病院に言ってみたら、みんな普通の人でした。
そりゃあ、病院に来ているんだからどこかは悪いんでしょうけど。
ひと目でおかしいとわかる人なんて一人もいなかったんです。
今までに精神科以外の病院にも一度も行ったことがない人はいないと思いますが(もしもいたらゴメンなさい)はっきり言って、精神科も精神科以外の病院も、受診の流れは同じです。
受診の予約をして…初めての時は、そのことを事前に伝えて…予約の時間よりも少し早めに病院に着いて…受付をして…呼ばれたら診察室に入って…診察を受けて…会計をする時に処方箋をもらって…薬局に行って薬を買う。
今までに、いくつも精神科の病院を見てきましたが(何度もうつ病を再発しているベテランです苦笑)どこも、流れは一緒です。
一度だって、薄暗い部屋に案内されたこともないし、ベッドに横になったこともないし、催眠術にかかったこともありません。笑
ただ違うのは…
多くの人が、当時の私と同じように偏見を持っているということだけ。
その偏見が、精神科を受診する敷居を高くしているんです。
でも…そのことで病院に行くことをためらっているとしたら…勿体ない。
例えば、風邪をひいたとして、病院に行けばすぐに治るのに、病院が苦手だとか言って、行かずに自分で何とか治そうと思って、どんどん症状が悪くなるようなものです。
そのうち「通院では治らないから、入院するしかない」なんてなるかも。
それはそれで大変だと思うんです。
私には精神科に入院した経験はないので、それについては何も言えませんけど。
精神科に入院するということについては、まだ私にも偏見があるんです。
・一度入ってしまったら出れないかも
・ベッドに縛られて動けなくなるかも
・周りの患者は変な人ばかりかも
・家族から距離を置かれてしまうかも
などなど。
まぁ、知らないってそんなものですよね。
経験がないんですから。
うつ病に伴う悩みや心配ごとなど、まずは気軽に、ご相談ください。