自分が持っている偏見に気づける映画
私には、天邪鬼な部分があります。
本当は興味があるのに、興味がないフリをしたり、みんなが興味を失ったようなものに興味を持ったり。
例えば、何かがすごく流行している時は、あえて距離を置いて冷めてみたりしながら(でも本当は興味がある)流行が収まってきたら、興味を持ってみたりします。
今回も、そんなせいで随分と遅れてから映画を観ました。
それも、流行が収まりかけてから、3月にテレビ放映されたのを録画しておきながら、数ヶ月も寝かしておいてやっと観た映画です。
『カメラを止めるな!』って映画ですけど…
ご覧になりましたか?
詳しく話すとネタバレになるので、感想くらいしかかけないのですが…
正直言って、最初の方は「最悪!」って思って観ていました。
なんかダラダラ長いし、役者も素人っぽいし「は?なんでそうなるの?」って疑問に思うところだらけ。
何でこんな映画が流行るのか、全く理解できませんでした。
そして、30分ちょっとで終わり。
「えっ!何?もう終わり?最悪〜」
思わず声に出してしまった後です。
本当の映画が始まったのは。
偏見って怖いですね。
今回のことで、私がいろんな偏見を持っていたことに気づきました。
・流行った映画なら、面白いはず
・低予算の映画なら、品質も低いはず
・私は簡単には騙されない
などなど。
でも、気付くまでは、自分が偏見を持っていることさえ気づかない。
偏見なんて全く持っていないというと思い込んでいるから。
そして、その偏見が裏切られた時に気付くんですよね。
「あれ?何かおかしいぞ?」って。
完全に騙されていました。
最悪の映画だと感じたのも、品質が低いと感じたのも、役者の演技が下手くそだと思ったのも、全て計算されていました。
私がそう勘違いするように、映画が作れられていたんです。
最初の30分ちょっとの部分が。
そして、そこから種明かしのような話が始まって…
完全に騙されていたことに、そこで始めて気づきました。
完全に、監督の手の上で踊らされていたんです。
最悪の映画だと、わざと勘違いさせるような映画が存在するなんて思いもしませんでした。
そして、最悪だと思いながら見続けが映画が、本当は最高に面白い映画だと気づいた時…そして、本当のラストシーンを観た時…
私の目からは涙が出ていました。
どの部分でなぜ泣いたのかは、想像にお任せいたしますが…
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