「戦う武器を持たない=負ける」ではないということ
先日のブログの中で「私の考え方が間違っていたということを、うつ病になったことで初めて気づいた」という話をしました。
そして「あくまでも私の場合はそうだったということであって、うつ病になることを推奨してるわけではない」という話もしました。
それどころか「うつ病にならないで欲しいし、私のように再発を繰り返すことがないようにして欲しい」という話もしました。
うつ病にならなくても、再発を繰り返さなくても、気づけるようになって欲しいと思ってブログを発信してる。
そんな話もしました。
だから、今日も書いています。
私が気づいたことなんて、とっくに気づいてるという人もいるはずです。
わざわざ言うほどのことでもないと思う人もいると思います。
でも…
このブログを見たことがキッカケで何かに気づけたという方がいるなら…
それでいいと思っています。
それがたった1人であっても。
今回とりあげたいのは、
「戦う武器を持たない=負ける」という思い込みです。
これを聞いて
「えっ?これって思い込みなの?」
「間違った考え方なの?」
と思った方は…
大歓迎です。
ようこそいらっしゃいました。
そういう方にこそ読んで欲しい内容です。
少しでも早くその思い込みを解いて無理のない人生を歩み続けて欲しいと思っています。
その一方で、既に
「そんなの思い込みに決まってる」と気づいている方にとっては、この話は当たり前すぎると思うかもです。
だから、あまり面白くないかもですが「こんな説明の仕方もあるんだな」くらいの軽い気持ちで読んで頂ければ幸いです。
前置きが少し長くなりましたけど、そろそろ中身に入ります。
さて…
こんなことを言っている私ですが、私も「戦う武器を持たない=負ける」という思い込みを持っていました。
だから、戦う武器を手に入れるために、かなりの投資をしてきました。
彼女もいなければ、友達も少なく、趣味も無かった私には、遊びのためのお金なんて必要ありませんでした。
生活費以外のお金は、すべて勉強に費やしました。
自分の劣等感を紛らわすために。
就職した会社は、有名大学を出た人ばかりでした。
それこそ、東大、早稲田…etc
その上、他のIT企業から転職してきた人ばかりでした。
地方の無名の偏差値が高くない大学を卒業したばかりの私にとって、脅威以外の何物でもなく…
「他の人にはない何かを見つけないといけない!」
そんなことを思っていました。
そうしないと、会社で生き残れないと思っていたんです。
いつクビになってもおかしくないと思っていたんです。
だから、新しい知識や新しい技術をどんどん取り入れていこうとしていたんです。
まぁ、それはそれでムダなことではなかったわけですが…
うつ病になったことがキッカケで、あることに気づいたんです。
「私は何と戦ってるんだろう」
って。
落ち着いて考えてみれば、誰も私の学歴をバカにする人なんていなかったし、私を蹴落とそうとするような人もいなかった。
「そのままだとクビだぞ!」なんて言われたこともありませんでした。
なのに、何を恐れていたんだろう。
何に負けたくなかったんだろう。
何を失いたくなかったんだろう。
そう思ったんです。
そして、気づきました。
結局、私が戦っていたのは、私自身の劣等感でした。
劣等感に負けたくないから、新しい知識や技術を身に付けて自分を大きく見せようとしていたんです。
でも…きりがないんですよね。
いくら新しい知識や技術を身に付けても、劣等感は消えないんです。
結局、今の自分にはない何かを見つけて「これがないからダメなんだ」と自分を責め続けるだけなんです。
そしてまた、新しい何かを見に付ければつけるほど、自分がどうなりたいのかわからなくなってくるんです。
また、知識や技術を手放すのも怖くなるんです。
私と話してくれる人は、私に知識や技術があるから話してくれるだけで、それが無ければ誰も私と話そうと思わないはずだと思ってましたから。
結局、知識や技術を身につけるほど自分を見失っていったんです。
「もう武器を集めるのをやめよう」
そう気づいたのは、うつ病を何度も繰り返したあとでした。
今にして思えば、あの時に気づけて良かったと思います。
もしかしたら、いまでも知識や技術を追い求めていたかもしれないから。
別に、知識や技術を追い求めるのが悪いわけではありません。
知識や技術を追い求めすぎて、自分を見失ったり、自信をなくしたりすることさえなければ。
え~っと…何の話でしたっけ?
あそうそう
「戦う武器を持たない=負ける」という思い込みの話でしたね。
いまの話で、その思い込みが解けたかどうか怪しい感じもしますけど…
でも、もしあなたが戦う武器を持つことにこだわっているとしたら、こう自分に聞いてみてください。
「あなたは誰と戦ってるの?」
「そこに戦う意味はあるの?」
って。
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