うつ病への怖れを手放し、安心を手に入れる

生まれか育ちか

2019.08.22


 うつ病再発予防コーチの中野です。

 

 

 「遺伝だから、もう仕方がない。

 

 

 あなたは、そんな風に諦めたりしていませんか?

 


 

 前回に引き続き、夏期スクーリングの中で聞いた話を紹介します。り
(スクーリングとは、実際に学校に行って、講義を聞くことです)

 

 

 今回の講義は『発達心理学

  

 

 「心の働きと多様性を学び、人間を複眼的に見ることによって、広い視野を育成し、人の発達について科学的に捉えることができるようになる」ための講義です。

 

 

 今回は「発達に影響を与えるのは、遺伝なのか環境なのか」という話を紹介します。

 

 

 実は、心理学の歴史の中でも、長年議論されてきたテーマらしく「遺伝によって発達が決まる」と考える遺伝論が強調されたり「環境によって発達は変化する」と考える環境論が強調されたりを繰り返してきたそうです。

 

 

 で・・・いろいろあった中で・・・

 

 

 最近は「遺伝か環境か」という対立的な考え方ではなく「遺伝も環境も」という考え方が主流になっているそうです。

 

 

 つまり、遺伝も影響するし、環境も影響するということ。

 

 

 ただし、そこにもいくつか考え方があるそうで・・・

 


 

 私が初めてうつ病になった時、実はすごく心配していたことがあります。

 

 

 それは、娘達に遺伝してしまうかもしれないということ。

 

 

 その頃こんな話を見聞きしました。

 

 

・うつ病には、遺伝子も関係している

 

・親がうつ病だと、子供もなりやすい

 

・遺伝だから完治せず諦めるしかない

 

 

 愕然としました。

 

 

 私がうつ病になったせいで、娘達や子孫にまで迷惑をかけてしまうとは…

 

 

 もしかしたら、娘達は一生結婚できないかもしれない。

 

 娘の婚約相手が、私がうつ病だったことを知った途端に、婚約を破棄するかもしれないから。

 

 

 私は、娘達の将来まで奪ったのか…

 

 

 ・・・

 

 

 本当に馬鹿でしたね。  

 

 

 その時は、うつ病に関して何の知識もなく、ネット上の噂に振り回されていたんです。

 

 

 知らないって、本当に怖いですね。

 


 

 遺伝も影響するし、環境も影響するという話にも、大きく分けると3つの考え方があるそうです。

 

 

 それが『相互作用』と『交互作用』と『相関』という考え方。

 

 

 まず『相互作用』とは、例えば発達障害(遺伝子)を持って生まれた子供がいたとして、他の子供に比べて成長が遅いことに母親が不安を感じていた(環境)とすると、その母親の不安を感じ子供は不機嫌になる。そしてますます扱いにくくなった子供との関わりに嫌気がさし、母親は育児を放棄し、そのことにより子供の発達が遅れる

  

 あまりあって欲しくない例ですが…

  

 このように、元々の遺伝子的な気質が環境に影響を与え、その環境が気質に影響を与え、またその気質が環境に影響を与えるという循環を、相互作用と言います。

 

 

 次に『交互作用』とは、例えば障害を持って生まれた子供がいたとして、元々の遺伝子には異常がなかったが、周産期(母親の子宮で成長する期間)に起きた何らかの環境的影響によって遺伝子に異常が発生したという場合、環境が遺伝子に影響を与えたと言える一方で、同じ環境的影響を受けても、遺伝子の異常が発生しない場合もあることを考えると、環境の影響を受ける素質を持つ遺伝子だったとも言える。

 

 このように、環境と遺伝子の両方に理由があり影響し合うものを交互作用と言います。

 

 

 最後に『相関』とは、遺伝的な特徴と環境の特徴が同じような傾向を持つことを言います。

 

 例えば、IQの高い遺伝的な資質を持つ人ほど、IQを高める環境にさらされやすくなるなどをさします。

 

 

 以上が、遺伝も環境も、発達に影響する考え方です。


 

 「エピジェネティックスという言葉も、公認心理師の試験に出る可能性が高いので、理解しておいて下さい」

 

 

 先生が教えてくれました。

 

 

 『エピジェネティックス』とは遺伝子そのものは変わらないけど、環境の影響などで、遺伝子の働きが変化する現象を言います。

 

 

 例えば、ガンの遺伝子を持っていても、ガンになる人とならない人がいるのは、その遺伝子のスイッチを入れる環境にさらされたかどうかで変わる。

 

 

 病気になるような遺伝子があってもスイッチがOFFになっている限りは病気にならない。

 

 

 つまり、どんな遺伝子を持っていたとしても、その遺伝子の機能をOFFにするかONにするかは環境次第だと言うこと。

 

 

 一度ONになったスイッチをOFFに出来るかどうかは、まだわからないけど…

 

 

 可能性としてゼロじゃないのなら、その可能性を信じたいと思います。

 

 

 あなたは、どう思いますか?

 

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