うつ病への怖れを手放し、安心を手に入れる

卒業

2019.03.09


 うつ病再発予防コーチの中野です。

 

 「開会に際し、お願いがあります」

 

 「最初に、携帯電話の電源をお切りください」

 

 「写真は自席に座ったままでお願いします」

 

 そんなアナウンスで始まりました。

 


 

 3月9日は、長女の卒業式でした。

 

 国立に引越して来たのは、小学校の卒業式の頃。

 

 それから早くも6年が過ぎ、今では高校生。

 

 春からは大学生です。

 

 「大きくなったものだなぁ〜」と、しみじみ感じる父でした。

 


 

 「卒業生の入場です」

 

 そのアナウンスが聞こえた途端に、保護者席がざわざわ。

 

 デジタルカメラを出す親やスマホを向ける親、はたまた携帯電話を鳴らす親…

(切っとけって言われたはずなのに…)

 

 そして、娘達が入ってきました。

 

 後ろから見ていたら全く大人です。

 

 改めて「大きくなったものだなぁ」と実感。

 


 

 私が高校を卒業したのは、約30年前です。

 

 もうその頃の記憶は残っていませんが…

 

 高校の卒業式って、卒業証書を一人ずつ手渡さないものでしたっけ?

 

 昔からそうなのか、最近そうなったのかわかりませんが、とにかく、長女の高校では、一人ずつ名前は呼ばれるものの、卒業証書を受け取るのは代表の一人だけでした。

 

 そして、なぜか、代表の一人だけは生年月日まで読み上げられる。

 

 個人情報云々にうるさい最近の風潮を考えると、公衆の面前で生年月日を読み上げられると少しドキッとしますが…誰も気にしないんでしょうね。

 


 

 中盤に差し掛かり、学校長の挨拶が始まりました。

 

 「和田裕美さんが書いた著書である『失敗してよかった』に【陽転思考】という考え方が紹介されています」

 

 「これから生きていく中では、様々な出来事があると思います。失敗することも、悲しいこともあるでしょう」

 

 「でも、いくら泣いても怒っても、起きた事実は変わりません。だったらそれを良いことだと捉えらればいい」

 

 「何かショッキングな事が起きたら『良かった』とまず言ってみる。それから、なぜそれが良かったと言えるかを考えるようになるんです」

 

 「何でもポジティブに考えるべきだと言ってるわけではありません。嫌だと思う気持ちも大事なんです。でも、いつまでもくじけていても仕方がないので、気持ちを切り替えることが大事だと言っています」

 

 抜粋するとそんな感じでした。

 


 

 子供達が、学校長の言葉をどれだけ受け止められたかはわかりません。

 

 もしかしたら、聞き流しているかもしれません。

 

 仮にそうだとしても、子供達を責めるわけにはいきません。

 

 だって、私もそうでしたから。

 

 大事そうなことを言っている感じは何となく分かっても、「へぇ〜そんなものかなぁ〜」って感じだったはず。

 

 だって、実際に大きな失敗をしたり落ち込んだりしないとわかりません。

 

 大きな失敗をする前に知っておいて欲しいと思っても、大きな失敗をしてみないと伝わらないものですから。

 


 

 うつ病についても同じです。

 

 本当は、うつ病になる前に知っておいて欲しいことがいろいろあります。

 

 でも、うつ病になったことがない方に話しても「へぇ〜そんなものかな」と思うだけなんです。

 

 みんな、自分もうつ病になる可能性があるなんて思っていませんから。

 

 それどころか「自分は絶対大丈夫」と思っている方がほとんどかも。

 

 それも仕方がありませんよね。

 

 私もそうでしたから。

 


 

 でもね…

 

 思うんです。

 

 それでも、やっぱりうつ病になんてなって欲しくない。

 

 私と同じような苦労はして欲しくはありません。

 

 何度も再発を繰り返して、絶望するような経験はして欲しくありません。

 

 だから…たとえ無駄になったとしても、話しておきたいと思うわけです。

 

 きっと、学校長もそんな気持ちなのではないかと思う私なのでした。

dakara

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