うつ病への怖れを手放し、安心を手に入れる

私たちはなぜそうしたいのか

2019.03.05


 うつ病再発予防コーチの中野です。

 

 前回に引き続き、公認心理士になるために勉強した内容を共有します。

 

 心理学に興味がある方、公認心理師になるための勉強に興味がある方に、読んで頂ければ幸いです。

 



『グラフィック心理学』
北尾倫彦/中島実/井上毅/石王敦子=共著 サイエンス社発行1997年

を読んでの抜粋

 


 

第5章 感情・動機づけ

 

 私には、感情と聞くと『喜怒哀楽』の4つくらいしか思いつきませんが、プルチック氏は「日常生活でみられる様々な情動は、8種類の基本的情動の混合によって生じる」と考えました。

 

 例えば、『喜び』と『期待』が混合したものが『楽観』であり、『喜び』と『受容』が混合したものが『愛』。

 

 さらに、対立する情動が混合すると葛藤が生じるとされています。

 

 例えば、『喜び』と『悲しみ』。

 

 例えば、『期待』と『驚き』。

 

 例えば、『嫌悪』と『受容』。

 


 

 1970年代の終わり頃から、感情が認知過程に影響を及ぼしていることが明らかになってきました。

 

 感情が記憶に影響を及ぼす現象として、気分状態依存効果気分一致効果が指摘されています。

 

 気分状態依存効果とは、覚えたとき(学習時)と思い出すとき(検索時)の気分が一致している場合のほうが、不一致の場合と比べて、記憶の成績が良くなる現象のことをさしています。

 

 つまり、

 

 悲しい気分で覚えたことは、悲しい気分の方が思い出しやすいという事。

 

 楽しい気分で覚えたことは、楽しい気分の方が思い出しやすいという事。

 

 です。

 


 

 感情が生じる過程に関しては、様々な考え方が提唱されています。

 

 古典的で有名なモデルの一つであるジェームズ=ランゲ説は、身体的生理的変化が感情体験を引き起こすと考えるものです。

 

 「人は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい」という言葉で表されるように、内蔵や骨格筋といった末梢器官の変化を知覚することによって、感情体験がもたらされると考えていることから、末梢起源説と呼ばれます。

 

 これに対して、キャノン=バード説は、脳の視床下部が重要な役割を果たしていると考えるもので、中枢起源説とも呼ばれます。

 

 一方「感情体験には、生理的要因と認知的要因の両方が関わっている」と主張したのが、シャクターの2要因説です。

 


 

 私達は、様々な生理的、心理的欲求を持っています。

 

 この欲求によって生じ、生物に行動を起こさせ、適切な目標へと向かわせるものが『動機』と呼ばれます。

 

 例えば、他者に接近し、友情や交友関係を持ちたいと願う『親和動機』や障害や困難を克服し、目標への到達や成功をめざす『達成動機』などがあります。

(これらを社会的動機と呼びます)

 

 一方、他の報酬の獲得と無関係で、その動機づけが引き起こす行動そのもののためになされる動機づけもあり、『内発的動機づけ』と呼ばれます。

 

 内発的動機づけをもたらす源泉には

①知的好奇心

②有能さ(コンピテンス)と自己決定への欲求

の2つがあげられています。

 


 

 今回のまとめは、ここまでです。

 

 まとめながら、ふと思いました。

 

 私の動機は何なんだろうって。

 

 毎日ブログを書くのは『親和動機』なんだろうか、それともこれを通してうつ病で悩む人が一人もいない世界になればいいと思っていることから考えると『達成動機』なんだろうか。

 

 心理学の勉強をしたいと思っているのは、知的好奇心からなんだろうか。

 

 それとも、公認心理士の資格を取得したいと思っていることから、有能さと自己決定への欲求なんだろうか。

 

 うつ病に対する偏見の言葉を聞くと悲しくなるのは、末梢器官の影響?

 

 それとも、脳の視床下部の影響?

 

 よくわからないけど、もっと勉強をすれば、スラスラと答えられるようになるんだろうか。

 

 このモヤモヤが晴れた時には、凄く楽しい気分になると思います。

 

 そして、その体験は記憶に残って…

 

 楽しい気分になった時に、思い出す記憶になっていくんでしょうね。

 

 どうせだったら、楽しく記憶したいですよね。

 

 あなたは、どうですか?

 


 

 次回は6章を紹介したいと思います。

 

 第6章は『パーソナリティ』。

 

 心の個人差と適応がテーマです。

 

  ご興味がある方は、お楽しみに。

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