何が起きるかわからない人生だから…
24年前、私は大学5年生でした。
本来であれば、大学を卒業して大阪で就職しているはずでした。
卒業論文も出し終えていましたし、大阪のIT系の会社から内定も頂いておりましたから。
単位はギリギリでしたが、卒業論文も出し終えて、会社から内定も貰っている学生を、卒業させないはずがないと思っていました。
でも、考えが甘かったようです。
たった数単位足りないだけで留年。
一気にお先真っ暗になりました。
とりあえず、内定を頂いた会社に、留年したことと内定を辞退さて頂く旨を書いた手紙を送りました。
親にも連絡しました。
「4年間分の学費は払ってやるが、5年目以降は自分で何とかしなさい」
そう言われました。
当然ですよね。
自分が至らなかったせいで留年したわけですから。
でも…いろいろ悩みました。
・たった数単位のために学費を払う?
・年間100万円も、どう工面する?
・生活費はどうする?どこに住む?
そして、頭がいっぱいになって…
ゼミの教授や大学の総務に相談してたどり着いた答えが、新聞奨学生。
毎朝新聞配達をすれば、年間60万までは新聞社が払ってくれる。
その上、住む部屋も用意してくれるし、朝ごはんも用意してくれて、月に5万円の給料もあるとのこと。
(あくまでも1994年当時の待遇)
「これなら、なんとかなる」
そう思いました。
というわけで、24年前の今ごろ、私は大学5年生として新聞配達をしていました。
でもそれも、あと2ヶ月。
2ヶ月後には、大学からも新聞配達からも卒業し、東京の会社に就職する予定でした。
留年がわかった時には、もう未来はないと思っていたけど、代わりに東京の会社から内定を貰えました。
人生って、わからないものですね。
運がいいのか悪いかなんて、あとになってみないとわからないものです。
そんな時でした。
阪神淡路大震災が起きたのは。
多くの方が被災されました。
多くの方が亡くなりました。
私は名古屋にいたので、被害なんてありませんでしたが…それは留年したから。
もし留年せずに卒業をしていたら、大阪にいたはずです。
確実に被災していたはずです。
もしかしたら、死んでいたかも…
いまこうしているのは、留年をしたおかげなんです。
生きていれば、いろんなことがありますよね。
落ち込むこともあるし、悩むこともあるし、絶望することもあります。
病気になることもあるし、死にたいと思うこともあるでしょう。
でも…いま私達は幸せなんです。
だって、こうして生きているから。
悩んだり、絶望したりできるのも、生きているからこそ。
死んでしまったら終わりです。
そして…
いつ死ぬかなんてわかりません。
もしかしたら、明日死ぬかも。
地震があるかもしれないし、誰かが爆弾を落とすかもしれない。
どこからか車が突っ込んでくるかもしれないし、突然人に刺されるかも。
いつ何が起きてもおかしくない。
だから…
生きているうちに、やりたいと思うことをやっておきたいですよね。
もしかしたら、悩んだり絶望したりしている暇はないかもしれませんよ。
いつ死ぬかわからないんですから。
最後になりましたが…
阪神淡路大震災で亡くなった方々。
東日本大震災で亡くなった方々。
不慮の事故で亡くなった方々。
すべての方々のご冥福を祈ります。
安らかにお眠りください。
うつ病に伴う悩みや心配ごとなど、まずは気軽に、ご相談ください。