いつでも会えるはずでした。
後悔しても仕方ないことは分かっているのに、後悔してしまう。
そんな時ってありませんか?
・もっと早くに会っていれば…
・もっと早くに聞いておけば…
・もっと早くに行っておけば…
もっと他にできることはなかった?
そんなことを思っても過ぎた時間は戻ってこないのに…
いつものように仕事が終わってから「今から帰るから○時には家に着く」というメッセージを妻に送りました。
そして、いつもなら「了解」というッセージが返ってくるんですが…
今回は違いました。返ってきたのは
「叔母様が亡くなられた。お母さんに電話してみて」
というメッセージでした。
実は先日、母が東京に来ていた時に「もう長くはないらしい」という話は聞いていました。
元々は、叔母さん達にも会える予定だったんですが、会う予定だった日の直前に、体調が急変して入院することになったという話もありまして…
叔母さんはガンだったんです。
叔母さんのガンについては、随分前に聞いていました。
でも、最近は医療が発達して、ガンになっても死ぬとは限らないと思っていたんです。
だから、闘病中の大変な時期より、少し落ち着いてから見舞いに行く方がいいだろうと思っていたんです。
何しろ、同じ東京都内ですし。
それが甘かったんですね。
400Km以上離れている母とは、毎年のように会っているのに、近くにいる叔母さん達とは20年近く会ってない。
「いつでも会えるから」という気の緩が原因だったのかも知れない。
しばらくぶり過ぎて、何かキッカケがないと会いに行きづらいという思いもあったのも事実です。
でも…
なんだかんだ言っているうちに20年近くも経って…もう二度と会えない所へ行ってしまいました。
こんなことなら、もっと早く会いに行くべきだった…
そんな後悔をしても仕方がないことはわかっているのに…
母に電話をする前に、まずは明日の会議に出れない可能性や休みをもらう可能性がある旨を、自社と客先に電話をしました。
もしかしたら「祖父母、両親、兄弟が亡くなったのなら休めるが、そうでない場合は、休むのは厳しい」という話もありうると思ったので。
だからまずは可能性レベルでの打診をしておきたかったんです。
母に電話して「今すぐ来てくれ」となった場合、そこから「ちょっと会社に相談するから」と言いたくなかったので…
だからその辺りの心の準備をした上で、母に電話をしたかったんです。
予想に反して、自社の社長も客先の担当の方も「そちらを優先して良い」と言って頂きました。
これで、心置きなく駆けつけることもできるし、時間を気にせず寄り添うこともできるわけです。
「あの時、すぐに行けば良かった」なんて、二度と後悔したくないので。
考えてみれば、私より残された家族の方が心残りが大きいはずです。
近くにいたからこそ、悔しい思いもあるでしょう。
そんな人に「後悔しても仕方ない」なんて言いません。
今はその思いも抱えながら、故人を偲ぶ。
そういう時間です。
大切な人が亡くなって、後悔しない人なんて誰もいないんですから。
あなたもそう思いませんか?
うつ病に伴う悩みや心配ごとなど、まずは気軽に、ご相談ください。