覚えることや忘れること
前回に引き続き、公認心理士になるために勉強した内容を共有します。
心理学に興味がある方、公認心理師になるための勉強に興味がある方に、読んで頂ければ幸いです。
『グラフィック心理学』
北尾倫彦/中島実/井上毅/石王敦子=共著 サイエンス社発行1997年
を読んでの抜粋
第2章 記憶
記憶は、記銘、保持、想起の3つの操作から成り立つ過程です。
つまり「覚える」、「覚え続ける」、「思い出す」ということです。
これを『感覚記憶』、『短期記憶』、『長期記憶』と呼びます。
ちなみに『感覚記憶』が1秒〜数秒で、『短期記憶』が15秒〜30秒。
『長期記憶』が、ほぼ永久と言われています。
『長期記憶』では、保持される情報が意味的情報の形式で表される場合が多く、うまく整理された形で貯蔵されています。
この保持される情報の内容によって『手続き的記憶』と『宣言的記憶』に区分されます。
例えば『手続き的記憶』には自転車の乗り方などの、何かを行う手続きが保持されます。
一方の『宣言的記憶』には、言葉によって記述できる事実に関する情報が保持されます。
さらに『宣言的記憶』は、出来事に関する記憶であるエピソード記憶と、一般知識の記憶である意味記憶に区分することができます。
ちなみに、関連のある情報をまとめて、整理した形で覚えると、記憶成績がよくなります。
このような覚え方は、体制化と呼ばれます。
というわけで…
こうやって、学んだことをまとめるのも体制化なのかも知れませんね。
長期記憶化されるといいなぁ〜 笑
ところで…
覚えたいことが覚えられないのに、どうでもいいことを覚えていたりしませんか?
忘れたいことが忘れられないのに、忘れたくないことを忘れたり…
過去の嫌な経験を覚えているのに、好きだった人の事を忘れたり。
そこには、何か意味があるのかも。
そんなことを、いま思っています。
次回は3章を紹介したいと思います。
第3章のテーマは『思考』です。
『考えることのしくみ』について、紹介ていきます。
ご興味がある方は、お楽しみに。
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