うつ病と共に歩み、生きる。そして、こだわりをとかす。

ポジティブもいいけど、ネガティブもいい。

2018.06.13


 うつ病再発予防コーチの中野です。

 

 

 ポジティブな考え方が大切な場面もありますけど、ネガティブな考え方が大切になる場面もあります。

 

 そう教えてくれたのは島井哲志先生でした。

 

 昨年から参加してるpsytech(psytech(サイテック)とはIT技術を使った新たな心理的支援。心理学のpsytechologyと技術のtechnologyの造語)研究会の第3回目の講師が、島井哲志先生で、そのテーマは

 

 「ポジティブ心理学とつよみ」

 

 冒頭は、少しショッキングな話。

 

 どうしても逃げられない環境に犬をおくと「何をやってもダメだ」ということを学習し無力感になることが実験で証明された。

 

 これと全く同じことが人間でも起きていて、これが鬱の原因にもなる。

 

 という話でした。

 

 

 いろんな出来事が走馬燈のように、頭の中をよぎりました。

 

 

 しかし、ポジティブ心理学を考えた方々はこう考えたそうです。

 

 「何をやってもダメだ」という無力感を、学習で教えることができるなら「何かやれば変わるかもしれない」という乗り切る力も、学習で教えられるのではないか。

 

 って。

 

 逆転の発想ですね。

 

 

 そして、楽観性促進のプログラムが開発されたそうです。

 

 

 その結果、鬱状態が低下したという結果も出たそうです。

 

 

 また、東日本大震災で家を追われ、これからの子育てや生活にストレスを感じていたお母さん方にも、いくつかのポジティブ心理学の方法を使って、ストレスの改善が図られたそうです。

 

 

 でも、気になることがありました。

 

 

 辛い経験をしたばかりの人に対して「明るくポジティブに考えましょう」なんて…私だったら言えない。

 

 

 もしも私が辛い経験をしたばかりの状態の時に「ポジティブになろうよ」なんて言われたら…ふざけんな!お前に何がわかるって言うんだ!って…心の中で叫んでいたと思うんです。

 

 

 それに、別に辛い経験をしたばかりでは無かったとしても「ポジティブになれる方法を教えましょうか?」って言われたら「あなたはネガティブだ」と言われてる気がして…いい気持ちはしないと思うんです。

 

 

 確かに私はネガティブですが。笑

 

 

 だから、最後に質問したんです。

 

 

 上記のような話を踏まえて…

 

 「どう言って誘ったんですか?

 

 って。

 

 

 そうしたら、教えてくれました。

 

 

 「ポジティブになりましょうとか、明るくなりましょうなんて話は、一切してません。ただ、みんなで集まってお茶を飲んだり、ストレッチしたり、お話をしたりするんですが、参加してみませんか?とお誘いしただけです」

 

 

 また、こんな話もしてくれました。

 

 

 「普通の生活をしてる人だったら、ネガティブな出来事が1個に対して、ポジティブな出来事は3個あります。でも、ネガティブな出来事の方が印象が大きいので、ネガティブな出来事の方が多いと思いがちなんです。それをポジティブな出来事に目を向けることで、より幸福度があがるんです」

 

 

 って。

 

 そして、こうも言ってました。

 

 「ネガティブな力が大切になる場面もあるし、ネガティブなことがあったおかげで強くなれることもあります。どちらか一方が大事だというわけではなくて、両方のバランスなんです。

 

 って。

 

 

 ちなみに、ポジティブ心理学を研究している人はみんなネガティブらしいですよ。(笑)

 

 

 なんか、ちょっとホッとしません?

 

 

 ところで、あなたは、ポジティブな出来事とネガティブな出来事のどちらが多いと実感してますか?

 うつ病に伴う悩みや心配ごとなど、わたし自身のウツ病経験を踏まえて様々な支援をしています。

 

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