うつ病と共に歩み、生きる。そして、こだわりをとかす。

なめんなよ

2018.04.13


 うつ病再発予防コーチの中野です。

 

 「世の中は、そんなに甘くないよ

 

 いつもなら温厚に話しているのに…

 

 今回は、少し強めの口調でした。

 

 でも、本当は

 

 「ふざけるな!仕事をなめるな!

 

 って、怒りたかったんだと思う。

 

 怒りたい気持ちをグッとこらえて、絞り出した言葉だったはずです。

 

 

 それは、あるPodcast番組を聞いていた時でした。

 

 

 番組宛てに、10代の若者から相談が届いたんです。

 

 「将来、お坊さんになりたいのですが、お坊さんって誰でもなれますか?収入などはどうなっていますか?」

 

 という相談…というか質問?

 

 ちなみに、そのPodcast番組のメインパーソナリティーはお坊さんです。

 

 だから、お坊さんに対して「誰でもお坊さんになれる?食べていける?」って質問したようなものですね。 笑

 

 まぁ、失礼と言えば失礼ですが…

 

 これも『若気のいたり』とでも言うのでしょうか?

 

 そして、お坊さんは優しく諭そうとします。

 

・誰でもなれると言えばなれるけども『何のためになりたいのか』が重要

・自身が辛い経験をしたなど、何かのキッカケがあるなら話はわかるが…

・この仕事は、辛い思いをしてる方と話をするということが日々起こる

・そういう辛い思いをしている方に、どんな声をかけられる?

・そういうことを簡単に考えてるなら大間違い!

 

 そして、冒頭の

 「世の中は、そんなに甘くないよ

 

 という言葉で締めくくりました。

 

 私は、お坊さんではありませんが…また、お坊さんを目指すつもりもないんですが…よくわかります。

 

 私も、人の心に寄り添う者の端くれとして、同じことを感じたことがあります。

 

 たとえば…

 

 カウンセラーとかコーチという仕事も、誰でもなろうと思えばなれます。

 

 極端なことを言ってしまえば、何の資格も知識も持っていない人が、勝手に、カウンセラーだとかコーチだとか名乗っても問題にならなかった。

 

 というか、今でもそうです。

 

 今でこそ、国家資格として公認心理師というものが出来ましたが、今年の9月に初めての試験が実施されるくらいで、普及するまでしばらくかかるはずです。

 

 民間で、カウンセラーなどの資格を発行するところでも「最短で2ヶ月」とか「通信教育で…」というコースもあるようで…

 

 

 ちょっと、想像してみて下さい。

 

 

 通信教育で車の運転を学んだ人が、街中や高速道路を運転する情景を。

 

 

 いろんな人を事故に巻き込む情景が浮かんできませんか?

 

 

 もう、そうなったら犯罪ですよね。

 

 

 まぁ、あくまでもこれは例え話で、車の場合は教習所で練習しないとダメだし、無免許で運転したら犯罪です。

 

 でも…

 

 カウンセラーやコーチ、セラピストと言われる世界では、同じようなことが起こっているんです。

 

 特に、何の資格もない人が、有名なカウンセラーだったり…

 

 

 えっと…少し話がそれましたが…

 

 

 ここで言いたいのは、資格云々ではなくて、誰でもなれるからと言って、気楽な気持ちでなろうするのは止めて欲しいということなんです。

 

 先ほどのお坊さんのセリフですが

・誰でもなれると言えばなれるけども『何のためになりたいのか』が重要

・自身が辛い経験をしたなど、何かのキッカケがあるなら話はわかるが…

・この仕事は、辛い思いをしてる方と話をするということが日々起こる

・そういう辛い思いをしている方に、どんな声をかけられる?

・そういうことを簡単に考えてるなら大間違い!

 

 まったく同じことを私も言いたい。

 

 人の心に寄り添うのは、そんな簡単なものではありません。

 

 人と向き合う前に、まずは自分自身と向き合う勇気も必要です。

 

 その中で、自分自身のトラウマや、自分の中にある許せない部分にも、眼を向けることになるでしょう。

 

 そうやって、自分自身もいろいろと悩んで、いろんな取り組みをしてきたことが力となって、人と向き合うことができるんです。

 

 そして「大丈夫ですよ」と心から、伝えることができるんです。

 

 だって、自分自身が乗り越えてきた自信があるんですから。

 

 だから自信を持って、私は人の心に寄り添うことができるんです。

 

 そして…

 

 日々の努力も続けるわけです。

 

 いつでも、心に寄り添えるように。

 

 「そんな仕事を、なめんなよ」って私は言いたい。

 うつ病に伴う悩みや心配ごとなど、わたし自身のウツ病経験を踏まえて様々な支援をしています。

 

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