ぼ~っとしませんか?
「こら!ぼ~っとするな!」
「ぼ~っとしてばっかりやないか」
「ぼ~っとせんとしっかりせい!」
小さい時からよく怒られました。
そんなにぼ~っとしているつもりもなかったんですけどね。
でも、ぼ~っとするのが好きだったのは確かです。
許されるなら、一日中ぼ~っとしていたかったんですが…
大人達は許してくれませんでした。
「ぼ~っとする時間があるんやったら、勉強しなさい!勉強!」
そして、こんな事も言われました。
「大人になったら、どんどん記憶力が落ちていくんや。子供のうちに勉強しとかんと、どんどん頭が悪くなっていくぞ!」
そして、それを信じました。
けど…
先日(2/4)のNHKスペシャル「人体」は、ご覧になりましたか?
第5回目は『脳』の特集でした。
それを見たら、大人達が言っていたことが間違いだったと分かりました。
実は、私達がぼ~っとしている時、脳で凄いことが行われていたんです。
外からは、何も活動してないように見えても、脳では広い領域が活性化していて、脳の中に散らばる「記憶」をつなぎ合わせているんです。
そして、そういう時に「ひらめき」が生まれるんですって。
よくありますよね。
何かに悩んでいて、答えが見つからない時に、トイレやお風呂で、ぼ~っとしていると「あっ!そうか!」って気づくこと。
あれって、偶然でなくて必然だったんです。
そして、もっと驚いたことは…
大人になっても、脳の細胞が増える部分があるということ。
それも、記憶を作り出す「海馬」の中で。
私達が何かを記憶する時、「海馬」では新しい神経細胞のルートが生まれます。
海馬の神経細胞が無数にあり、その神経細胞の組み合わせで、記憶を管理しているので、無数×無数×無数…のことを記憶できる構造にあるんです。
そして、その細胞が大人になっても増えるというわけですから…
大人になっても、記憶力は落ちないどころか上がっていくわけです。
あくまでも、脳の構造的にはという話ですけど。
つまり…
「大人になったら、どんどん記憶力が落ちていくんや。子供のうちに勉強しとかんと、どんどん頭が悪くなっていくぞ!」
は大間違いで、正しくは
「大人になっても、どんどん記憶力が上がっていくんや。大人になっても勉強しとかんと、もったいないぞ!」
ってことですね。
そして、これも間違いです。
「ぼ~っとする時間があるんやったら、勉強しなさい!勉強!」
正しくは、
「ぼ~っとする時間があるんやったら、ぼ~っとなさい!ひらめくぞ!」
だから…
何か悩み事があったら、リラックスして、ぼ~っとしてみてください。
きっといい答えが見つかりますよ。
うつ病に伴う悩みや心配ごとなど、わたし自身のウツ病経験を踏まえて、様々な支援をしています。
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