聞こえているもの、いないもの
海の声を聞いたことがありますか?
全部は聞いていなくても、少しなら聞いたことがあると思います。
なかなか会えない人のことを思う。
なかなか会えないからこそ会いたいし、その声が聞きたい。
そんな気持ちが大きくなってゆく。
目を閉じれば、君の声が聞こえる。
少し変えていますが、こんな感じのことを歌っている『海の声』。
いい歌ですよね。歌詞も曲も。
あの曲は、海の中にいる乙姫を思う浦島太郎の気持ちが込められた歌ですが、浦島太郎を扮する桐谷健太さんが三線を弾きながら歌う姿も注目されたCMでした。
あの曲が発表されてから、約2年。
いろんな人が曲をカバーをしているので、いろんな声でこの曲を聞くことができて…それはそれでいいですが…
十数年前にお亡くなりになったはずの大御所の声で『海の歌』を聞くと、
生き返られましたか?
と、驚きます。
ハルオロイドって、ご存知ですか?
初音ミクなどで有名なボーカロイドの三波春夫さんバージョンです。
この、ハルオロイド版の『海の声』を聞くと、三波春夫さんが歌っているような錯覚を起こします。
本当はあり得ないんですけどね。
曲ができる十数年前にお亡くなりになっているので。
でも、三波春夫さんの声で歌われると、そこにいるように思います。
もう、この世にはいないのに。
似たように、そこに誰もいないのに「目を閉じれば、君の声が聞こえる」という、先ほどの浦島太郎のような事もあります。
過去の記憶から、脳が作り出してる幻想の声ですね。
これが、先の歌のように美しい幻想ならいいのですが…
中には、嫌な幻想もあります。
・嫌な経験をした時に聞こえてきた音
・何かあるたびに自分を責め続ける声
・忘れてしまいたい大嫌いな人の声
そこに誰もいないのに、ふと聞こえる時ってありませんか?
すべて、脳が作り出した幻想です。
一方で、私達は聞こえないものには『そこにはない』または『信じない』という判断をすることがあります。
しかし、
・【超音波】は聞こえないけどある
・【超低周波】は聞こえないけどある
・【つぶやき】は聞こえないけどある
ので、実際あっても聞こえないものがあるということです。
つまり、私達は【そこにないもの】を【そこにある】かのように錯覚し、【そこにあるもの】を【そこにない】と判断してしまうのです。
だから、実際に聞こえたとしても、それが本当のことだとは限らないんですよね。
だから、もしもあなたが、あなたを苦しませるようなことを聞いたとしても『それは本当だとは限らない』ということに気づいて欲しいと思います。
仮に「あなたの悪口を聞いたよ」と誰かがあなたに言ったとしても、その人が聞いたと思ったことも本当だとは限らないわけですから。
ウツ病を経験した方だからこその悩みや心配事を、わたし自身のウツ病経験を踏まえ、解決のご支援をしてます。
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