うつ病と共に歩み、生きる。そして、こだわりをとかす。

見えているもの、いないもの

2017.06.06


「人生を輝かせたい」ウツ経験者専門コーチの中野です。

 

 

 百聞は一見に如かず

 

 

 有名なことわざですので、いまさら解説をする必要はないと思いますが、
読み:ひゃくぶんはいっけんにしかず

意味:百回聞くより、一回でも見る方が確かだということ。何事も自分の目で確かめてみるべきだという教え。

 

 

 大事なことわざだと思うんですが、最近は忘れ去られている気がします。

 

 

 最近は、ネットの情報に振り回され

・あの二人、実は付き合ってるらしい

・あの人、イジメを受けてるらしいよ

・不倫してたのが、バレて大変らしい

・あの人、まだまだ辞めないんだって

・あの二人、もうすぐ別れるらしい

 なんて言う人がいますけど…

 

 

 あんた!実際に見たんか!

 

 

 って、言いたくなりますよね。

 

 そして、素人が情報に振り回されるのは仕方ないとしても、情報のプロである(はずの)マスコミの方々でさえデマに振り回されているんですから…

 

 

 あんたは、見て確かめろ!

 

 

 って、言いたくなりますよね。

 

 

 こんなことが最近続いているので、ことわざが忘れ去られている気がするんです。

 

 こんなことを言ってると、おっさんくさいと言われそうですが…

 

 まぁ、実際におっさんですから仕方がないですけどね。

 

 

 あっ…しまった…

 

 

 今回は、こんなことを言いたかったわけではないんです。

 

 

 今回は「実際に見ても、それが本当だとは限らない」ということについて話したいと思っていたんです。

 

 

 わかりやすい例がトリックアート

 

 

 ご覧になったことは、ありますか?

 

 目の錯覚を利用した絵画や立体物で「えっ?何で?」と見る人を驚かせるものです。実際にはありえないと思うことが、目の前で起こるので不思議な感覚になります。

 

 あれをみると、いかに私達が幻想を作り出しているのかが実感できます。

 

 

 ご存知のように、私達はありのままの姿を見ることはできません。

 

 

 目に映ったものを、一瞬で脳が処理をして、解釈を加えます。

 

 

 それによって、

・止まっているものが動いて見える

・何もないのにあるように見える

・平面なのに立体的に見える

など、多くの錯覚が起こります。

 

 

 「ありのままに見えている」と思うこと自体が錯覚だと気づくはずです。

 

 

 また、私達は見えないものについて『そこにはない』または『信じない』という判断をすることがあります。

 

 しかし、

・【酸素】は見えなくてもある

・【紫外線】は見えなくても届いてる

・【電波】は見えなくても飛んでる

 ので、そこにあっても見えないものがあるということです。

 

 つまり、私達は【そこにないもの】を【そこにある】かのように錯覚し、【そこにあるもの】を【そこにない】と判断してしまうのです。

 

 

 だから、実際にこの目で見たとしても、それが本当のことだとは限らないんですよね。

 

 

 だから、もしもあなたが、あなたを苦しませるようなことを見たとしても『それは本当だとは限らない』ということに気づいて頂ければと思います。

 

 

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