ネガティブに捉えるかポジティブに捉えるか
高齢化社会と高齢社会と超高齢社会の違いなんて、考えたことなかった。
「要するに、老人が多いってことでしょう?」程度の意識しかなかった。
うまく説明出来ないけど、何となくマズイ状況なんだろうとは思っていたけど…
結局、マスコミが騒いでいる以上のことは何もわかってなかった。
前回に引き続き、夏期スクーリングの中で聞いた話を紹介します。
(スクーリングとは、実際に学校に行って、講義を聞くことです)
今回の内容は、3日目の2限目。
超高齢化社と地域包括ケアシステムについての講義。
高齢者が多い社会で、地域ぐるみで助け合う仕組みを作るには、何を考える必要があるかという話。
いろんなことを教えて頂きました。
ただ、その中で強烈に記憶に残ったことが「最近の若い人は老人に近寄れない」という話でした。
信じられない話ですが「老人を見たことがない」とか「老人に触ったことがない」という若者が増えているそうなんです。
それには理由があるのですが…
そのことが関わっているとは考えてもみなかったんです。
日本は、世界的に見ても老人が多い国です。
そのことを、ネガティブに捉えるかポジティブに捉えるかで、未来の見え方が変わる。
そう、先生は教えてくれました。
・老人が多く、これからの社会保障を考える未来は暗い
と捉えたら、そういう未来になる。
でも、その一方で、
・日本が、社会保障の問題をいち早く解決すれば、それは世界に輸出できるサービスになり得る
と捉えたら、そういう未来になる。
私達の未来は、私達の未来の見方にかかっているんだ。
そう教えてくれました。
・最近の若い人は老人に近寄れない。
・老人を見たことも触ったこともない若者が増えている
という話ですが、そうなった理由は
老人と暮らした経験がないから。
ということ。
考えて見れば、我々の世代の時は、まだお爺さんやお婆さんと一緒に住むのは当たり前でした。
特に、田舎の方では。
でも、都会に住むとそうはいかないですよね。
過疎化や核家族化については昔から問題視されていましたが、それが若者が老人に近寄れないという現象を産むことになるとは考えてもみなかった。
私達が老人になる頃、私達のそばに寄れるのは、老人だけかもしれませんね。
そうそう。
冒頭に書いた高齢化社会と高齢社会と超高齢社会の違いの話ですが、明確な定義があるそうなんです。
要するに、高齢化率(人口に占める65歳以上人口の割合)の違いを表している言葉で、
・高齢化社会:高齢化率07%以上
・高齢社会 :高齢化率14%以上
・超高齢社会:高齢化率21%以上
ということで、日本は2003年に超高齢社会になっています。
ちなみに、2018年時点で28%を超えているようで…
4人に1人は老人ということです。
老人が多いと感じるはずですよね。
そして…いずれは私達も老人の仲間入り。
その頃には、定年が100歳くらいになっていたりして…
どうせ働くなら、楽しく働ける職場がいいなぁ〜。
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