うつ病への怖れを手放し、安心を手に入れる

『やりたいこと』か『やるべきこと』か

2019.06.28


 うつ病再発予防コーチの中野です。

 

 営業職の35歳の男性Aさんは、1か月ほど前に、直屬の上司から「そろそろ課長に昇進させる」と言われて喜んでいました。但し、昇進の準備として部署の中期目標を作成するように指示されましたが、何も書けず、不安になり他の仕事も手につかなくなっていました。
 

 上司の勧めで、社内の相談室に来室したAさんは「中期目標をどう書けばいいか分からない。こんな状態で課長になる自信がない」と悩みを打ち明けました。
 

 さてここで問題です。
 

 相談室にいる公認心理師の対応として、最も適切なものをは次のうちのどれでしょうか?
 

 ①Aさんに中期目標の書き方を助言する。

 ②まず精神科への受診を勧める。

 ③目前の中期目標の作成に全力を尽くすよう励ます。

 ④目前の課題に固執するのではなく、キャリア全体から現在の課題を眺めることを支援する。

 ⑤現在のAさんには中期目標の作成は過重な負荷であるため、担当を外してもらうよう助言する。

 


 

 今回も、平成30年9月9日実施分の第1回公認心理師試験からの出題です。
  (少し、文体などは変更しておりますが)
 

 先日、勉強のために解いてみた中で「これは人によって答えが分かれそうだ」と思ったものを紹介しています。
 

 正直言って、私だったら①をやってしまいそうな気がします。

 元来、人にものを教えたり、解説したりするのが大好きですから。

 でも、公認心理師を目指す私としては、それは違うと思いました。

 あくまでも、心理面をサポートするのが役割であって、仕事を教えるのは役割ではないはずです。それは上司や先輩の役割のはずです。

 それに、上司や先輩は、Aさんが相談しに来るのを、今か今かと待っているかもしれませんし。
 

 ②は違うと思いました。今の情報だけで病気を疑うのは早とちりだと思いますし「病院に行ったら?」なんて言われた方もショックですよね。「周りからは、そんなに病的に見られているんだろうか?」って余計に落ち込むかもしれません。
 

 ③も違うと思います。「どう書けばいいかわからない」と言っている相手に「全力を尽くせ!オラオラ!もっと頑張らんかい!」なんて(そんな言い方をするとは問題文には書いていませんが笑)スパルタ過ぎます。昭和の時代じゃないんですから

 (昭和なら許されるというわけでもありませんね。汗)
 

 ④が、一番スマートな感じがします。

 この時、どう支援するのかは公認心理師の力量によるかもしれませんけどね。
 

 ⑤は…正直言って、Aさんがあまりにも深く悩んでいて、このままだと病気になってしまうかもと思うようなら、私なら⑤を選択してしまう気がしています。もちろん、Aさんの気持ちを確かめたうえですけどね。
 

 ということで、私の意見をまとめると、④がスマートだと思うけど、①や⑤をやってしまいがちということ。
 

 で、結局、正答はどれかと言うと…

 

 ④でした。

 

 ふ〜汗 あぶないあぶない。

 

 一応正解でしたけど、自然体でいると間違いなのかもしれません。

 

 というか、今回の問題で、あらためて気づいたことがあります。

 

 それは『できること』と『やるべきこと』と『やりたいこと』は違うものだということ。

 

 例え『できること』だったとしても『やるべきこと』でなければ、プロとしてはやるべきではない。

 

 例え『やりたいこと』ではなくても『やるべきこと』であれば、やらないといけない。

 

 そうなんだよなぁ〜。

 

 って、あらためて考えさせられました。

 

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