自分を売ることの怖さ
あなた、本を買ってくれませんか?
こうやって素直に言えたら楽だろうと思います。
でも、なかなか言えません。
言うのが怖くて。
いえ、言うのが怖いというよりは、言ったあとのことを想像すると怖いと言う方が正しいかもしれません。
「へぇ〜。面白そうだね。絶対買うよ。」
「いいのを教えてくれてありがとうね。」
「他の人にも勧めてみるよ」
そんな反応が返ってくるなら、私も自信を持って勧めると思います。
でも、どうせ…
「は?本?読まないからいらない」
「そういうの、必要ないから」
「沢山売ると、何か紹介手数料とか貰えたりするの?だから勧めるの?」
とか言われるんだろうなぁ…
そんなことを妄想しています。
そして、そんな反応をされるのが嫌だから…
それで傷つきたくないから…
安心して、誘えないんです。
それはただの妄想であって、事実は違うかもしれない。
そんなことも頭の片隅では思うけど…
頭で納得すれば、心が動いてくれるかというとそうでもないんです。
心は、理論で動きませんから。
好きか嫌いか、痛いか心地よいか。
極端に言ってしまえばそれだけ。
そして「誘うことが好きじゃない」ということと「誘うと痛みが生じる」という思い込みがあるから、どんなに頭で自分を説得しようとしてもダメ。
そこに心地よさがないかぎりは。
そんな私が、こうやって毎日ブログ書き続けているのは、心地よさがあるからなんです。
毎日、必死に絞り出して書いているけど、それを読んでくれる方がいる。
「勉強になった」とか「感動した」とかコメントをくれる方がいる。
私が発信したことが、誰かのためになっている。
それがこのうえなく嬉しいんです。
だから、なかなかやめられない。
もしも私が「私が書くことなんて、つまらないから誰も読まないよ」って思って書かなかったら、そんな嬉しい体験はなかったんです。
やってみないとわからないものですね。
でも…
やっぱり怖い。
「私の本を買ってください」
なんて言うのは。
あたなら、その恐怖を乗り越えられますか?
うつ病に伴う悩みや心配ごとなど、まずは気軽に、ご相談ください。