うつ病と共に歩み、生きる。そして、こだわりをとかす。

WEB上のデータに騙されないために

2019.01.20


 うつ病再発予防コーチの中野です。

 

 ちょっと良さそうな物件があって、内見に行ってきました。

 

 不動産屋さんも人が良さそうな感じで…その方が言ったある一言で、この人は信じて良さそうだと思えました。

 

 

 毎回言っていますが、便利な世の中になりましたよね。

 

 何か探しているものとか欲しいものがあれば、WEB上で検索すればすぐ見つかります。

 

 衣服、食べ物、住む家はもちろん、仕事、友達、結婚相手でさえも。

 

 私達が学生だった頃には、もちろんそんなものはありません。

 

 服が欲しければ、服屋さんに行く。

 食べ物が欲しければ、食べ物屋さんに行く。

 住む家が欲しければ、不動産屋さんに行く。

 

 それが当たり前でした。

 

 仕事が欲しければ、仕事案内雑誌を見たり、ハローワークに行く。

 友達が欲しければ、サークルや部活に参加して仲間を見つけたり、バイトをして交流の幅を広げたりする。

 結婚相手を探すなら、結婚相談所に行ったり、異業種交流会に行ったり…好きだと思う人にプロポーズしたり。

 

 それが当たり前でした。

 

 今は、すべてWEBで探せます。

 

 服も食べ物もWEBで注文できますし、物件の内見もできます

 仕事も友達もWEBで探せますし、一度も会わない場合もあります。

 結婚相手も…それは流石に会わないわけにはいかないはずですが…結婚の直前まで顔も知らないという場合も。

 

 それが良いとか悪いとかは、本人が決めることですから、周りがとやかく言う必要はありません。

 

 それでうまくいくのであれば、そうすればいいだけです。

 

 現実の世界で欲しいものを、架空の世界で探すということに違和感を感じる人もいるでしょうし、そこに現代の問題が潜んでいると思う人もいます。

 

 そういう考えも否定はしません。

 

 でも、うまくいってるのであれば、それでいいと思うんです。

 

 その一方で、思うんです。

 

 現実世界の情報を、どこまでデータにできるものだろうかと。

 

 少なくとも、現時点では、すべての情報をデータ化できないはずです。

 

 あくまでも、目に見える映像を映像データにしたり、耳に聞こえる音声を音声データにしているだけ。

 

 しかし、私達が生きている現実世界には、匂いもあるし感触もあります。

 

 何となく感じる違和感のようなものもあります。

 

 それらはデータにはできません。

 すくなくとも現時点の技術では。

 

 そこが、現実世界と架空世界の違いとなって「こんははずじゃなかった」ということが起きるわけですね。

 

 服も食べ物も物件も仕事も友達も…

 

 そしてその違いを訴える人がいる。

 

 「騙された!こんなはずでは…

 

 って。

 

 もちろん、架空世界の中には意図的にデータを改ざんして、人を騙そうとする人達もいます。

 

 だからこそ、私達は架空世界の情報だけに頼っていてはいけないんです。

 

 実物を見て聞いて感じる必要があるんです。

 

 服も食べ物も物件も仕事も友達も…

 

 それが面倒だと思うなら…甘んじて情報に騙されることを受け入れるしかありません。

 

 「こんなはずじゃなかった」という状況を自ら作り出したわけですから。

 

 ところで…冒頭の不動産屋さんですが、その物件の悪い点をしっかり話してくれました。

 

・エアコンが古いから電気代がかかる

・日が当たらない部屋は1〜2度寒い

・据え置きの棚が壊れているからダメ

等々。

 

 これで不動産屋をやっていけるの?って不安になるくらい。(笑)

 

 でも、そういう人が私は好きです。

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