何にも弱いことないがな。それが当たり前やんか。
「こんなに弱いと思わんかったわ」
「何で、こんな弱くなったんやろ」
「もっと強いと思ってたのに…」
そう言って、母が泣きながら電話をしてきました。
先日から、義父の付き添いで、病院にずっといるらしいのですが…
そばに居ても、何もしてあげることができないもどかしさと、もうこれで会えなくなるかもしれないと思うと…心が折れそうだとのことで…
そんなことは今までになかった様で「私がこんなに弱いと思わんかった」って言うんです。
これって、おかしいことですか?
私は、普通だと思うんです。
大切な人が亡くなるかもしれないと言うのに、ヘラヘラしている方が変。
もう会えないと思うと寂しいと思うのも当然。
心が折れそうになるのも当然です。
誰かにそばに居て欲しいのも当然。
おかしいと思う方がおかしいと思うんです。
そして思いました。
今まで、相当無理をしてたんだろうなぁって。
「泣いたらアカン!しっかりとせんとアカン!めそめそしたらアカン!」
そうやって、気をはって生きてきたんだなぁって思ったんです。
様々なトラブルに巻き込まれながらも、私を育て、私を大学に入れ…私が結婚して家族が出来て、やっと自分の時間ができると思った頃、義父に会い再婚。
いい人を見つけたなと思いました。
そして、本当に幸せそうでした。
そして…
やっと掴んだ幸せの時間がもうすぐ終わろうとしている。
泣きたくなるのも、心が折れそうになるのも当然ですよね。
「もう…涙が止まらへんけど…私がしっかりせなアカンのに…何でこんなに弱くなったんやろう…」
そういう母に言いました。
「何にも弱いことないがな。それが当たり前やんか。いま泣かんかったらいつ泣くっちゅねんな。」
「こんなこと、いま言うのは変かも知れんけど、いまの方がよっぼど人間らしいと思うで。」
電話の向こうで、母が笑いました。
ちょっと、ホッとしました。
うつ病に伴う悩みや心配ごとなど、わたし自身のウツ病経験を踏まえて、様々な支援をしています。
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