左手さん。ありがとう。
ここ何週間か、土日が来るたびに雨が降っていましたよね。
その影響で、予定が先送りになっていた方もいるんじゃないでしょうか?
うちもそうでした。
次女のハンドボールの試合が、毎週延期になっていたんです。
毎回、スケジュールに登録しては、延期で先延ばしにしてました。
まぁ、私の場合は、スケジュールを変更だけでいいのですが、運営する側は大変ですよね。
延期するたびに、試合会場も変更が必要になります。
そして、そのたびに関係各位に連絡する必要もあるはずです。
担当している先生方にも家族がいるはずなのに…そして、家族との予定もあったでしょうに。
そういう方々の努力に支えられて、娘達は試合に参加することが出来てるんですよね。
そんなことを思ってるうちに、試合が始まりました。
娘のポジションはキーパー。
緊張の面持ちの守護神。(笑)
それでも、敵の攻撃を見事に止めていました。
そんな娘にトラブルが起きました。
ボールを止めた時に、突き指をしてしまったようです。
そして、それからボールを止める度に、痛そうな顔をしています。
「大丈夫なんだろうか」
心配ですが、多分、娘は試合をやめようとしません。
キーパーというポジションが大好きですから。
そして、負けず嫌いですから。
そして、途中で投げ出すのが大嫌いですから。
だから「もう止めなさい」と言っても止めないでしょう。
それが分かってるから、見守るしかないんです。
そして、前半が終了しました。
すぐに左手を冷やす娘。それを遠くから見守る私。
そして、後半戦が始まって。
その直前、娘に近づき言いました。
私「左手さんに『ちょっと待ってね』って伝えてあげて」
娘「うん。わかった」
左手が痛いのはよくわかりますが、あまり左手ばかりを意識し過ぎるのもダメだと思ったんです。
意識し過ぎて、余計に痛めてしまう気がしたんです。
だから、左手さんにお願いすることで、試合が終わるまで意識を他に向けやすくなると思ったんです。
そして、後半戦も、キーパーとしてボールをバシバシとめていました。
そのたびに、涙が溢れてそうになりました。
左手が痛いのを必死に我慢しつつ、敵のボールを手で弾き飛ばす姿に感動しました。
いつの間に、こんな強い娘に育っていたんだろう。
止めるたびに、声が詰まりました。
そして…試合に勝ちました。
そして、明日も試合があります。
勝ったのは嬉しいですが、明日も娘は左手の痛みに耐えるのかと思うと、少し複雑です。
そんな思いを頂きながら、試合後の娘に言いました。
「よく我慢したね。左手さんにも、感謝を伝えてね」
「うん。『左手さんありがとう』」
そして、心の中で伝えました。
「左手さん、明日も娘を助けてあげてください。」
この想いが届きますように。
そして、明日もお聞きください。
うつ病に伴う悩みや心配について、わたし自身のウツ病経験を踏まえて、解決に向けた支援をしています。
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