今回も、前回の引き続きで『心理職の職業倫理』の話(心の健康の専門家としての倫理観)をします。
今回は、紹介するのは第6原則。
『インフォームド・コンセントを得、相手の自己決定権を尊重する 』。
なんか、聞き慣れない言葉が出てきましたね。
『インフォームド・コンセント』とは、何のことでしょう。
英語で書くと、informed consent。
『informed』とは『知らせた』という意味。
『consent』とは『同意』という意味。
つまり『informed consent』とは『知らせた上での同意』という意味です。
ですから、先程の『インフォームド・コンセントを得、相手の自己決定権を尊重する 』という言葉を平たく言うと『知らせた上での同意を得、相手の自己決定権を尊重する』という意味。
「最初から、そう言えばいいのに…」と思うのは私だけでしょうか?
まぁ、医療の世界では良く使われる言葉らしいので「これくらいの言葉は知っておけよ」ということですかね。
そして、教科書の説明には、もっと分かりやすく書いてありました。
十分に説明した上で本人が合意することのみを行う。相手が拒否することは行わない(強制しない)。記録を本人が見ることができるようにする、など。
(引用元『公認心理師の職責』/野島一彦編/遠見書房/2018/P 49/表1 職業倫理の7原則)
そう言えば、昔、こちらが頼んでもいないのに、勝手にカウンセリングのようなことを始めて、治療をしようとしてくる人がいました。
やんわりと断ったつもりでしたが、ずっと続けて来るので「そう言うのを『大きなお世話』って言うんです!」って言ってしまいましたけど。
もっと、別の言い方があったかも…
過ぎたことは仕方がありませんが…
多分、あんなことをしてはいけないということだと思います。
私自身が、されたことがあるので、そういうことをされるとどれだけ嫌かが良くわかります。
多分、あの人達は「こういうことをしてはいけない」ということを学んでないんだろうと思います。
車で言えば、交通ルールを知らない状態で車を運転しているようなもの。
危険ですよね。それで事故とか起きたら、誰が責任を取れるんでしょう。
運転してる側に悪気がないんです。
ただ、ルールを知らないだけです。
でも、事故にあった方としてはそれでは済まされませんよね。
「知らなかった?それで済むと思うなよ!」って感じですよね。
まぁ、交通ルールは守らないと警察が取り締まってくれるから、無法地帯というわけではありませんけど。
それは、交通ルールの場合の話。
心理の世界では、個々人の倫理観に頼っているのが現状です。
取り締まる機関もありません。
何か大きな問題が起きない限りは、法律ができることもないかもです。
何か起きてからでは遅いんですが。
何か揉めてからでは遅いんですが。
だからこそ『知らせた上での同意』が大事なんですよね。
あとで「言った」、「言わない」で争うことがない様に、ちゃんと同意を得た上でカウンセリングを行い、途中でも相手が拒否する場合は、止める。
これが大事だということですね。
あなたも気をつけてくださいね。
もしも誰かが勝手に、あなたの心に土足で踏み込んで来ることがあれば、相手にこう言ってやってください。
「インフォームド・コンセントを、得てからやってください!」
って。
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