純粋でいるということ
まだ引き続き、心理療法の本を勉強しています。
行き帰りの電車の中や、家に帰ってブログを書き終わってからの時間しか本を読んでないので、なかなか進みません。
それに、読み進めるたびに「そうかぁ〜、あれはそれが原因だったのか」って、自分のことを振り返ったりしているから、余計に時間がかかります。
なんだか、心理療法の勉強をしながら、自分が心理療法を受けている様な気分です。
今回は、そんな心理療法の勉強の中から、一つの考え方について紹介したいと思います。
クライアント中心療法を提唱した、カール・ロジャーズという臨床心理学者が、こんなことを言っています。
カウンセラーは、患者との関係の中で一致しており、統合されている
(引用元:『やさしく学べる心理療法の基礎』窪内節子、吉武光代著/株式会社培風館/2018年2月15日)
この『一致』というのが、最初は何を言っているのか分からなかったのですが、本の中では以下の様に解説しています。
セラピストが、関係の中で自分自身であること、すなわち、純粋で偽りのない姿で、真実でいることである
(引用元:『やさしく学べる心理療法の基礎』窪内節子、吉武光代著/株式会社培風館/2018年2月15日)
ちょっと、身が引き締まる感じがしています。
日頃から、嘘は嫌いで、純粋でありつづけることを心がけていますけど…
どんな時にも、そういられるだろうかと心配になるわけです。
素直に話して、人を傷つけた経験があるので。
子供の頃は、思った事や感じた事をそのまま口に出してしますものです。
「こんなことを言うと、相手がどう思うだろうか」ということまで思いが巡らないから。
本人は思いを巡らしたつもりでも、相手の気持ちになってみることが難しいから。
でも、いろんな経験(誰かに嫌われたり、怒らせたり、傷つけたり、傷つけられたり等々)を重ねる中で気づいていくんですよね。
「こんなことを言われると、こんな気持ちになるんだなぁ〜」って。
まだ、インターネットも携帯電話もなかった時代ですから、目の前に人がいて、人の表情や声の大きさを感じて生きてきた世代ですから。
泣いたり笑ったり怒ったり喜んだりという感情は素直に出せます。
というか、漏れて出てくる感じ。笑
よく「すぐに顔に出るね」と言われます。
だから、嘘がつけません。嘘をついてもすぐにバレるから。
だから、普段の生活の中では、素直で純粋に生きている自信はあります。
でも、自分がカウンセラーとして、心の悩みを持っている方に向き合うことを考えると…いつもと同じ様にいる自信がありません。
きっと、自分も同じ様な体験をしたことを思い出してしまって…それではいけないと思って感情を押し殺して…平静を装って…でも顔からは漏れて…
なんだか分からないような感じに、なってしまうんじゃないかと。
そんなことを、今は思っています。
そんなことをいろいろ考えながら本を読んでいるので、どうしても読むのが遅くなってしまうんです。苦笑
落ち着いて考えてみれば、いますぐにカウンセラーとして仕事をするわけではないので、焦る必要もないし心配する必要もないわけですよね。
・いまの自分に何が足りないのか
・足りないところをどう補っていくか
・そのためにどんな勉強が必要なのか
を学んでいると思えば、学びは順調に進んでいるわけですから。
おっと!
レポートの提出が遅れ気味だから、順調とは言えないか。汗
本当は、もっと噛み締めながら勉強したいけど…レポートを提出してからじっくり読むしかなさそうですね。
うつ病に伴う悩みや心配ごとなど、まずは気軽に、ご相談ください。