効果的な勉強法についての理論
「人は皆、同じではない」ことを、科学的に捉える視点を提供し「育成・支援」の効果を最大限にする。
初めて聞いた時は、よくわからないというのが正直な感想でした。
「人は皆、同じではない」のは当然のことなのに、科学的に捉える視点が何故必要なのか。
仮に必要だとして、そうすることで「育成・支援」の効果が最大限になるとどうして言えるのか。
そして、そのことが私にどう関係があるのか。
分からないことだらけでした。
しかし、聞いているうちに分かって来ました。
これは、いまの私の悩みを解決する鍵になるかもしれないと。
前回に引き続き、夏期スクーリングの中で聞いた話を紹介します。
(スクーリングとは、実際に学校に行って、講義を聞くことです)
今回の内容は、3日目の4限目。
『個人差心理学入門』という講義。
『個人差心理学入門』とは…
「人は皆、同じではない」ことを、科学的に捉える視点を提供し「育成・支援」の効果を最大限にする。
という学問だそうで、例えば、
・見たものや聞いたものを、どう処理しているか
・勉強を、どんな方法でやっているか
など、人それぞれに好みのやり方がありますが、それを科学的に分析することで、それぞれに合った学習方法の提案や改善が出来るというのです。
そして、一部の学習塾などでは既に取り入れていて、生徒への学習指導に活用しているそうなんです。
すごい時代になりましたね。
一人ひとりの学生に合った効果的な学習方法がわかるんですから。
但し、それは限られた学生にだけ。
世の中に学習塾は山ほどあるけど、個人差心理学に基づいた検査をしてる学習塾はごく一部でしょう。
そして、そんな学習塾に行ける余裕がある学生もごく一部でしょう。
つまり…
限られた学生だけが、自分に合った学習方法を知り、それにそった教育を受けることが出来るということ。
そして、そうでない学生は、自力で自分に合った学習方法を見つけていくしかないということ。
自分に合った学習方法を、科学的にわかる方法があることも知らずに。
ちなみに、以下はある高校生の例。
計画をたてて地道に学習するより、気の乗ったときに一気に集中的に勉強する方がいいでしょう。
また、他人のことをあまり意識せず自分のペースでやりましょう。
しかし、難しい問題にぶつかると、自分で粘り強く考えるよりは、手近なヒントを見たり、人に尋ねて早く解決する方がいいです。
書いたり手を動かしたりして、活動的に学習しましょう。
最近、勉強がうまく進んでません。
いろいろ試行錯誤をしていますが、これといった結果が出ていません。
「向いてないんだろうか?」
そんなことも思っていました。
でも、勉強のやり方が、今の私には合っていなかっただけかもしれない。
私の能力に問題があるわけではなくて、相性の問題なんだ。
そう思うと気持ちが楽になります。
自分を責めなくていいですからね。
少し、勉強の仕方を変えてみようと思います。
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