私達は、いつ失ったのか。
ハッピーターンって好きですか?
亀田製菓さんが製造販売する楕円形の洋風せんべいです。
甘じょっぱい味が美味しくて、食べ始めるとなかなかやめれらません。
あのお菓子が嫌いな人なんて一人もいないと思っていました。
つい先日までは。
ブログも書き終えて、風呂も入り、まったりとしながらお酒を飲んでいた時でした。
「お父ちゃん。これ食べる?」
と娘が手渡したのがハッピーターンでした。
私:おぉっ!お酒に合いそうやんか
娘:そう思った。
私:くれるのはいいけど…いらんの?
娘:うん。
ちょっと私は考えました。
もしかしたら、娘は、本当は大好きで食べたいハッピーターンを、お酒を飲んでいる私のつまみに合うと思い、涙をこらえて渡そうとしているのではないだろうか。
と。だから、こう言いました。
私:嬉しいけど、あんたが食べな
娘:いらない。好きじゃないんだよ。
うそ〜ん!!
人って、気づかないうちに思い込みを持っていますよね。
自分がいいと思った物は、他の人もいいと思うだろう。
綺麗なものは、誰が見ても綺麗だ。
美味しいものは、誰が食べても美味しい。
気持ちがいいものは、誰にとっても気持ちがいい。
とか。
でも、感じ方は人それぞれ。
自分の感性を周りに合わせる必要もなければ、人の感性を矯正する必要もないんですよね。
でも、娘の発言をにわかには信じることができず、いろいろ聞きました。
私:ハッピーターンを食べたことないんとちゃう?
娘:あるって。笑
私:食べたらわかるって美味しいから
娘:だから、食べたことあるって。
よくよく考えてみれば、まだ幼い頃は、好き嫌いをなくすために、無理にでもいろんなものを食べさせました。
お陰様で、好き嫌いはほとんどない娘に育ちましたが、大きくなるにつれて味覚も変わってきますよね。
だから、大きくなってからは、娘が食べたいと思うものを食べたらいいとわりきって、何も注意をしなくなっていました。
ちゃんと育つまでは親に責任がありますけど、ちゃんと育ってからは本人の責任ですからね。
それでも、少し粘ってみました。
私:ハッピーターンって、名前がいいやんか。
(もはや、味の話ではないですね笑)
娘:何言ってるの?
私:食べたら幸せが返って来るんやで。
娘:失った覚えがないんだけど。
見事に、一本とられました。笑
言われてみれば、私達はいつ失ったんでしょうね。
もしかしたら、それも思い込み?
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