誰かがいるから私がいるということ
♫誰も一人では生きられない〜♫
これは、機動戦士ガンダムの劇場版主題歌『めぐりあい』の一節。
若い頃は「そんなものかなぁ…」と思ったものですが、いまならわかる気がします。
正直言って、生きるだけなら一人でも生きられると思うんです。
例えば、目の前に広大な畑があったとします。
その畑では、ありとあらゆるものが栽培されていて、水や栄養や温度管理は、全て機械がやっているとします。
その機械は、太陽光発電や風力発電など自然エネルギーで動くとします。
つまり、自分では何もしなくても、誰の力を借りなくても、一生食べる物に困らない環境にいたとしたら…
生きてはいけると思うわけです。
でも…
そんな環境でも生きていたいと思うでしょうか?
面白いことがあっても、誰かと共有できるわけじゃありません。
美しいものを見ても…美しい音色を聞いても…美味しいものを食べても…
誰にも共有できません。
誰にも話せません。
そのうち、言葉も失っていくのではないでしょうか?
考えてみると、私達が言葉を発するのは、思ったことや感じたことを誰かに伝えるためです。
自分一人しかいなければ、話す必要もありません。
自分一人しかいなければ、誰かに気を使うこともないし、ストレスを感じることもないでしょう。
でも、自分とは違う誰かがいるから自分という存在がわかるわけです。
つまり、誰かがいるから自分でいることができるわけです。
あなたなら、そんな状況で生き続けることができますか?
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