うつ病と共に歩み、生きる。そして、こだわりをとかす。

まとめ:心理学とは

2019.02.28


 うつ病再発予防コーチの中野です。

 

 とりあえず、初めて勉強した科目の課題を全て終え、一息ついています。

 

 後は、担当の方に採点して頂くのを待つだけ。

 

 本来であれば、次の科目に着手するところですが…

 

 あまり頑張り過ぎても疲れるので、一休み。

 

 また、勉強したことの復習もしたいと思っていましたので、ここで復習も兼ねて、勉強したことを共有したいと思います。

 

 心理学に興味がある方、公認心理師になるための勉強に興味がある方に、読んで頂ければ幸いです。

 


『グラフィック心理学』
北尾倫彦/中島実/井上毅/石王敦子=共著 サイエンス社発行1997年

を読んでの抜粋


 

第0章 心理学とは

 

 その始まりは古く、ギリシャ哲学にまでさかのぼります。

 

 多くの哲学者が、さまざまな議論を展開していた様です。

 

 しかし、そこでの議論は科学的ではなく、思考や論理にのみ基づいたものでした。

 

 そこから2000年以上が過ぎて…

 

 W.ヴントが、科学的な方法として実験を取り入れ、実証科学としての、心理学を創設しました。

 

 初めは私的なものでしたが、大学に公認された1879年をもって心理学が独立した年とされています。

 

 なお、ヴントは「人の意識は感覚や感情の結合によってとらえられる」と考えていましたが、その考え方に限界があることを、M.ウェルトハイマーが実験で明らかにしたのでした。

 


 

 「感じたことは、本人だけの体験で客観性にかける。客観的に捉えることができる行動を観察、測定すべきだ

 

 そう考えたJ.Bワトソンは、行動主義心理学を提唱しました。

 

 しかし、それは『意識なき心理学』や『心なき心理学』と批判されました。

 

 やがて…

 

 「意識されることだけを分析しても人の心は理解できない」と、主張するS.フロイドは『意識にのぼらない心の深層(無意識)』とそれを抑制する『超自我』などによって構成されると考えました。

 

 さらに時は過ぎ…

 

 1960年代の終わり頃から、行動主義に対する批判という形で台頭してきたのが『認知心理学』です。

 1967年に刊行された『認知心理学』(U.ナイサー著)が名著として広く読まれることになりました。

 


 

 以上が、0章(9ページ分)の抜粋です。

 

 『認知心理学』までの歴史をざっと追ってきましたが、如何でしたか?

 

 誰かが気づいた考え方を、別の誰かが反対して別の考え方を提示し、また別の誰かがそれに反対して別の考え方を提示して…

 

 そんなことを繰り返し、百数十年間議論されてきた学問なんですね。

 

 学問だと認められた1879年は、日本で言うと明治時代です。

 

 武士の特権を廃止した結果、士族の反乱が発生したり、権力者が暗殺されたりしていた時代です。

 

 あの頃の日本を、海外の心理学者達が見たらどう分析しただろうか。

 

 また逆に、あの頃の日本人が、海外の心理学に触れていたら、何を思っただろうか。

 

 そんなことを今思っています。

 


 

 今回は0章を紹介しましたが、次回は1章を紹介したいと思います。

 

 第1章のテーマは『知覚』です。

 

 私たちは、何をどのように認識するのかについて紹介します。

 

 ご興味がある方は、お楽しみに。

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