時がたてば、歌の聞こえ方も変わるものですね。
昔は、それほどいい歌だとは思わなかった曲も、改めて聞いてみると良い曲だと思ったりします。
味の好みが変わっていくのと同じ様に、曲の好みも変わっていくものなのかもしれませんね。
そんなことに気付かされたのが
『これが私の生きる道』
歌手:PUFFY
作詞作曲:奥田民生
この歌が流行っていた頃、私は若手社員として必死に仕事をしてました。
彼女も作らず(作れず?)、趣味もなく(興味もなく?)とにかく仕事を続けるだけの毎日でした。
そんな頃だったせいか、歌の冒頭の
近ごろ私達は いい感じ
悪いわね ありがとね これからもよろしくね
(引用元:moraMusicStore)
という部分を聞くだけで、イライラしていました。
「あなた達は気楽でいいよね!!」
というような感じで。
歌が売れても、何故売れるのか理解できませんでした。
「みんなお気楽ばっかりなの?!」
くらいの感じで。
あれから二十年以上が経って…
何となく懐かしいなぁと思って聞いてみたんです。
驚きました。
「え?こんなにいい歌だったの?」
って。(笑)
ちょっと馬鹿にしていた自分を恥ずかしく思います。
特に気に入った部分がここです。
もしも誰かが 不安だったら
助けてあげられなくはない
うまくいっても ダメになっても
それがあなたの生きる道
(引用元:moraMusicStore)
何となく、この距離感がいいなぁ〜と思いました。
「誰かが不安だったら絶対助ける」
ということだと、ちょっと暑苦しい感じもするんです。
それに、その人を絶対に助けられると思い込むのも危険な感じがします。
世の中には、いろんな不安を抱えた人がいるわけですから。
中には、周りが助けることではなくて、本人が乗り越えるしかないこともあります。
それらも鑑みると「誰でも助ける」と言い切るのはおこがましいです。
また、自分が不安になっても、誰にも助けを求めない人もいます。
自分だけの力で何とかしたいと思う人もいれば、誰かに助けを求めるのが苦手だという人もいるでしょう。
そんな方々に対して「私が助ける」なんて言うのは大きなお世話。
本人が求めてないわけですから。
だから、結果的には、うまくいってもダメになっても本人が決めたこと。
そう思うと、本当にいい歌詞だな〜って感じるわけです。
あの頃、この曲が好きだと言ってた人達は、すでにこの歌詞の意味を理解していたのかもしれませんが、私には二十年の歳月が必要でした。(笑)
あなたにはありませんか?
今になって、いい曲だと思う曲。
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