嫌いな人が言ったこと
『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』ってことわざをご存知ですか?
あるお坊さんを憎いと思うと、そのお坊さんが着ている服までも憎らしくなってくる。
そういう意味です。
私の場合、お坊さんが憎らしくなるほど関わったことがありませんから、袈裟
まで憎らしいと思ったことはないですけど。(笑)
でも、お坊さんに対してはなくとも他の人にはあります。
・憎い奴が何かを話すと、その話した内容も憎らしくなる
・憎い奴が何かを書くと、その書いたことも憎らしくなる
・憎い奴が何かを触ると、その触ったモノも憎らしくなる
頭はではわかっているんです。
その人間と、触ったものは別物。
その人間と、書いたことは別物。
その人間と、話した内容は別物。
だということも。
でも、つい一緒にしちゃうんですよね。
以前、あるアイドルが言いました。
「私のことは嫌いでも◯◯◯のことは嫌いにならないでください」って。
自分が嫌われるのはいいけど、所属していたグループまでも嫌われるのは嫌だったんでしょうね。
まぁ、私はその人が誰かに嫌われていたのか、誰にも嫌われていなかったのか知りませんけど。
でも、よくある話ですよね。
その事と周りにいる人は別なのに、何か悪い事件が起きると、周りにいる人までも悪者扱いしてしまうこと。
日大とか、電通とか、和民とか。
最近は落ち着いてきましたけど…
そりゃ、事件が起きるのは悪いことだけど、一部の人が悪かっただけで、全員が悪いわけじゃないはずです。
みんな頭ではわかってるんです。
全部を一括りにしちゃダメだって。
国に対してもそうですよね。
中国人はマナーが悪いとか言いますけど、全員がそうじゃない。
確かにマナーが悪い人を良く見ますけど…全員が悪いわけじゃない。
一部の人だけを見て、全員がそうだと思ってしまうのであれば、日本人もそう言われかねません。
ブツブツを文句ばかり言ってる人。
満員電車の中で押されるたびに周りを睨んでいる人。
優先席の前に老人が立っているのに平気でスマホをいじりながら座ってる若者。
日本人の中にもマナーが悪い人は山ほどいます。
でも、日本人の全員が悪いわけじゃない。
礼儀正しい人もいっぱいいます。
でも、一部のマナーが悪い日本人を見た外国の方が「日本人ってダメね」と一括りにされる可能性もあります。
そんなの嫌ですよね。
「あんな人と一緒にしないで!」
と叫びたくなるはずです。
だって、私達はマナーを守っているわけですから。
え〜っと、何の話でしたっけ…
あぁ、そうそう。
『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』って話から始まったんですよね。
そうそう。
だから、嫌いな人が話した内容とか書いたものとかも嫌いになってしまうのも同じ話だと思うんです。
その人のことが嫌いでも、その人が話した内容や書いたものも一緒に嫌う必要はありませんよね。
もしも話した内容や書いたものたちに意識があったらこう思うはずです。
「あんな人と一緒にしないで!」
って。
まぁ、話した内容や書いたものまでも、その人を嫌っているか知りませんけどね。(笑)
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