天国も地獄?
だんだんと、演奏会の日が近づいてきました。
それに伴って、合唱団の練習にも力が入ってきています。
歌詞も音符もしっかり頭に入れて。
でも…
何度読んでも、歌詞が理解できないところがあったんです。
天国でよりもあなたとは地獄で会いたい。
谷川俊太郎氏作詞の『空』の一節。
え?地獄で会いたい?天国よりも?
さっぱりわかりませんでした。
よくドラマとかで「地獄で会おう」というセリフを聞いたことがありますが、それは「お互い、幸せな死に方はできないよな」っていう前提です。
死んで天国に行くことを諦めているわけです。
本当は天国に行きたいだろうけど。
まぁ、悪い事をいっぱいやってそうな人が言うなら話もわかります。
また、互いに憎み合っているような二人なら話もわかります。
でも…
特に悪いことをしてなさそうだし、互いに相手を大事に思ってそうな二人なのに…
地獄で会いたいってどういうこと?
さっぱりわかりませんでした。
それで、先日、合唱の練習後にある反省会(普通の飲み会)に参加して、聞いてみたんです。
あの歌詞を、どう解釈してますか?
って。
やっぱり聞いてみるものですね。
一人だったら全く思いつかない解釈を得ることができました。
その解釈とは…
・天国は、そこにいる全員が幸せ
・苦労や悩みや不安が全くない世界
・誰かに助けてもらう必要もない
・だから…一人でも生きていける
・地獄なら、毎日が苦しみだらけ
・だから助け合わないと生きられない
・だから…二人で生きていける
だから、天国よりも地獄で会いたいって思ったんじゃないかという説。
なるほど…納得しました。
それで、いろいろ考えたんです。
天国って、本当に幸せなんだろうかって。
苦労や悩みや不安が全くない世界で働く人はいないと思うんです。
というか、苦労や悩みや不安があるから、それを助ける人がいて…それが仕事になる。
苦労や悩みや不安が全くない世界では、仕事自体がないと思うんです。
そして、お金も必要ありません。
そして…何かを苦労して手に入れるという喜びがない世界。
誰かを助けて得られる喜びもない。
「あなたがいてくれて助かった~」って言われることもありません。
それって…幸せなんだろうか…
そんな世界は嫌だなぁ~
そんなことを思ってしまいました。
って言うか…そもそも…
死ぬのは嫌ですよね。 笑
どっちに転んでも幸せになれませんし。 笑
死んだ後の幸せより、今ここにある幸せを噛みしめたい。
そんなことを思った私でした。
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