自分の中にある大きな存在
冷静な面の貴方なら、どう言うの?
カウンセラーからの一言に、ハッとしました。
それは、ずっと否定していた自分の一部を受け入れた瞬間でした。
リワークってご存知ですか?
うつ病などで、長期に仕事を休んでいる方に向けて、少しずつ社会復帰をさせていくプログラムです。
数年前、私も受けていました。
長期に仕事を休んだことがある人は分かると思いますが、仕事を休む期間が長くなればなるほど、仕事への復帰が難しくなるものなんです。
・どうせ自分なんかいなくてもいい
・長く休んで会社に迷惑をかけた
・みんなに会わせる顔がない
それが、うつ病による休みであればなおさらです。
・私が戻れば、会社の迷惑になる
・また休んでしまうかもしれない
・もう自分には仕事をする自信がない
そういう想いを少しずつ解きほぐしながら、社会復帰に向けた準備をしていくんです。
いろんなプログラムを受けながら。
(例えば、認知行動療法など)
そして、1週間に1度のペースで、カウンセラーとの面談もあります。
その中で、1週間の振り返りや復帰に向けた課題などを話すのですが…
いろんな話をしました。
・昔は、自分の中に別の自分がいた
・無理に明るく振る舞っている自分と冷めた目で監視している自分。
・明るく振る舞う自分も嫌いだった
・冷めた目で見てる自分も嫌いだった
・本当の自分が分からず気が狂いそうだった
そんな話もしました。
カ「その人格は、もういないの?」
(注:カ=カウンセラー)
私「どこかには、いると思います」
カ「呼び出したりできるの?」
私「あまり呼び出したくないです」
カ「なんで?」
私「すごく冷めた奴で…嫌いだから」
カ「好きになれるといいね」
私「難しいでしょうね。」
そんな話もした気がします。
また別の日には。
・仕事ができる自信がない
・このまま社会復帰できないかも
・そもそも、仕事が向いてないと思う
そんな話もしました。
その時、カウンセラーが言ったのが「冷静な面の貴方なら、どう言う?」という言葉。
えっ?と驚きましたが…
私「彼なら『20年も仕事をしてきたんだから向いてことはないはないよ。ただ、しばらくやってなかったから、自信を失くす気持ちも分かる。でも、先のことは分らないから、とりあえずやってみるだけやってみたら?』って言うでしょうね」
カ「それを聞いてどう思うの?」
私「それもそうだな~って。笑」
カ「(笑)中野さんって面白いね。」
私「よく言われます(笑)」
衝撃でした。
ずっと否定してた自分の一部。
ずっと嫌いだった自分の一部。
そんな自分に相談できるなんて…
今では、私の特技の一つです。
自分の中に既にあるものが、自分の大きな助けになるものなんですよね。
そんなことに気づかされました。
あなたにはありませんか?
あなたの中で、否定している自分。
もしかしたら、あなたの大きな助けになるかもしれませんよ。
うつ病に伴う悩みや心配ごとなど、わたし自身のウツ病経験を踏まえて、様々な支援をしています。
まずは気軽に、ご連絡ください。
イベントもやってます。こちらにも気軽にお越しください。