死んでなんかいません
もう10年以上前の話になりますが大阪のおじさんが亡くなりました。
「大阪のおじさん」とは、母の兄。
「大阪のおじさん」の家は、子供に恵まれなかったこともあり、甥の私を良く可愛がってくれました。
大阪のおばさん(おじさんの奥様)も可愛がってくれました。
私の結婚式も、自分のことのように喜んでくれました。
娘が産まれた時には、自分の孫の様に可愛がってくれました。
そんな大阪のおじさんもガンに…
少し前にお会いした時に、変な咳をするなぁって気にはなっていたんですが…
喉頭ガンだったようです。
亡くなる少し前から、食べ物が喉を通らなくなっていたそうです。
そんなおじさんを、懸命に看病した大阪のおばさんの苦労も虚しく…
おじさんは亡くなりました。
母も私も悲しい気持ちになりましたが、一番悲しいのは大阪のおばさん。
そんなおばさんを母も心配をして、ときどき電話をしていたそうですが、その時におばさんを一番支えてくれたのが「千の風になって」だそうです。
ご存知ですか?
私のお墓の前で泣かないでください
という歌詞で始まる名曲です。
テノール歌手の秋川雅史さんの歌声で一気に有名になりましたが、その時はまだそれほどでもなかったんです。
私も、その時は知らなかったので、インターネットで探して知りました。
最初は、衝撃的だったんです。
今まで、亡くなった方を思う曲とか会えない辛さを歌う曲は聞いたことがありましたが、亡くなった方の目線で歌われる曲は始めてで。
それに…言われてみれば当たり前の話なんですが…
私はお墓の中にいない。
眠ってもいない。
そう言い切る歌詞に驚きました。
うすうすはそうだろうと思いながらも、お墓の中にいるものとして、中で眠っているものとして、お墓を参っているのに…「そこにいないよ」って…
こんなことを言ってもいいの?
大切な人を失くした方を、傷つけることにならないの?
そう、思ったんです。
でも違いました。
この曲が、大阪のおばさんを、一番支えてくれたんですから。
…中略…
夜は星になって、あなたを見守る。
…中略…
泣かないでください。
そこに私はいません。
死んでなんかいません。
…中略…
あの大きな空を吹き渡っています。
大切な方を失くした時、ぜひこの曲のことを思い出してください。
死んでなんかいませんから。
うつ病に伴う悩みや心配ごとなど、わたし自身のウツ病経験を踏まえて、様々な支援をしています。
まずは気軽に、ご連絡ください。
イベントもやってます。こちらにも気軽にお越しください。