うつ病と共に歩み、生きる。そして、こだわりをとかす。

やってダメなら、手を変える

2020.10.11


 またも、前回の更新から一か月以上過ぎてしまいました。

 

 

 公認心理師を目指す、大学四年生の中野です。

 

 知ってる方は知ってると思いますが、私はうつ病を何度も再発しながらも、社会人として仕事をしつつ、公認心理師を目指して通信制大学に通いつつ、合唱団にも参加して歌っています。(やりたいと思うことをやっているうちに増えてしまいました。汗)

 

 それだけでも忙しいのですが…

 

 この度、そこに陳氏太極拳もプラスされることになりました。汗

 

 実は、結婚する前や結婚した後に、何回か陳氏太極拳を習いに行ってましたが…仕事が忙しくなったり、うつ病を発症したり、引越したり、引っ越した先に陳氏太極拳を教えてくれるところがなかったりで、十数年間習っていませんでした。

 

 それが、先日ふと「習いたいなぁ」と思う様になり…

 

 八王子市内で探した所、よさそうな所をみつけまして。

 

 さっそく見学に行ってみると、これがまた良さそうな雰囲気でして。

 

 これまでに習った先生と違い、一人ひとりに丁寧に指導されている所が、特に素晴らしいと思い。

 

 その場で、入会を申し込みました。

 

 そして、家に帰って次女に「今度、太極拳を習いに行くことになった」と伝えると…

 

 次女が一言「学業は大丈夫なの?」ですって。笑

 

 お前は、わしの親か?笑

  


 親と言えば…

 

 これも知ってる方は知ってると思いますが、母は肺ガンのステージ4で、余命宣告をされています。

 

 そのため、滋賀で一人暮らしをさせたままにはしておけず、昨年末に母を東京に連れてきて、今は家族で同居をしております。

 

 ですので、毎日、母の状況は見れるわけですが…

 

 毎日見ている分、日々、身体が衰えていく姿を見ることになります。

 

 別に息が苦しいとかそういう症状は無いらしいのですが…

 

 「とにかく、肩と背中が痛い」と。

 

 その痛さのせいで、椅子に座るのも辛いらしく、一日中ベッドの上です。

 

 食事も喉を通らず、せいぜいスープかお粥。

 

 そのためか、東京に来た当初に比べて、体重が20kg落ちたそうです。

 

 ガン治療のために通っていた病院の先生にも「肩と背中が痛い」と訴えていたんですが…

 

 特に何の手立てもしてくれず…

 

 先日は、その病院まで行くのも辛いと言い出して…

 

 やむを得ず、病院を変えることに…

 

 結果的に、それが良かったんです。

 


 

 今にして思えば、もっと早くに病院を変えておくべきだったと思います。

 

 今にして思えば、病院の先生を過信していた様にも思います。

 

 ガン治療に力を入れている病院で、呼吸器専門の先生なんだから、肺ガンについて詳しいはずだと。

 

 その先生に、肩と背中の痛みを訴えても何も対処してくれないということは、肺ガンと肩と背中の痛みは無関係ということなんだろうと。

 

 でも…薄々は気づいていたんです。

 

 「この先生、ダメそうだなぁ」と。

 

 母も言ってました。

 

 「あの先生で大丈夫なん?」と。

 

 でも、有名な病院だから、間違いは無いだろうって頭で否定していたんです。

 

 やっぱり、心で感じることを信じる方が良いようです。

 

 どんなに有名な病院の先生だって、「この人はダメそうだなぁ~」と心で感じたら、別の病院や先生に変える方が絶対にいい。

 

 自身のうつ病の治療では、そんなの当たり前のことだと思っていたのに。(自分に合わないと思ったら、すぐに先生を変えるということ)

 

 母のガンのことになると、ついつい有名かどうかとか、評判ばかりを意識してしまいました。

 

 もっと早く、自分の心の声を信じるべきでした。

 

 特に治療に関しては、効果が出ないと思ったら、別の病院や先生に変える方がいいですね。

 

 いまさらのようですけど。

 


 

 ということで、先月後半はドタバタしていました。

 

 前の病院で紹介状を出してもらったり(その手続きで1週間待ったり)、新しい病院に紹介状を提出して診察を受け(病院に6時間拘束され)たり…

 

 でも診察の結果わかったことは…

 

 「背中や肩の痛みの原因は肺ガン」とのこと。

 

 先生曰く「肺自体には神経が通っていないため痛みを感じませんが、肺の表面を覆っている膜(胸膜)には神経が通っているため痛みを感じます。前の病院から送ってもらった画像を見ると胸膜が分厚くなって腫れているのが明確ですので、肺ガンの細胞が悪さをして胸膜が腫れて、それが肩や背中の痛みを起こしたのでしょう。」と。

 

 なんやと!!コラ!!

 

 怒りが沸々を湧き上がってくるのを必死に堪えながら言いました。

 

 「前の病院では、一切そんなことを言ってくれなかったんですが…」と。

 

 すると…

 

 「当病院は呼吸器内科と呼吸器外科の両方がありますが、以前の病院には呼吸器外科しかなかったようですね。こういった症例は呼吸器内科の担当になりますので…」

 

 そんなこと、知らんや~ん!

 

 道理で、呼吸器外科で受診予約したのに時間になっても呼ばれず、痺れを切らして聞いたら「内容を見ると呼吸器内科の範囲ですので、呼吸器内科で受診予約を取り直しています。」って言われてまた待たされ…そんなこんなで6時間も待つことになったはずや。

 

 知らないって、怖いですね。

 


 

 そうそう。陳氏太極拳の話ですが。

 

 陳氏太極拳も、先生によって教え方が全然違うらしいですね。

 

 今習いに言っている先生から見ると「そんな教え方じゃ全然ダメだ!」と思う様な先生が多いそうです。

 

 身体の向きや重心のかけ方、両手の動き方、それぞれに意味があり、根本の所がわかっていないと、薄っぺらい指導になったり、間違ったことを教えることになってしまうとのこと。

 

 陳氏太極拳は、農民が村や自分達を(山賊などから)守るために生まれた体術であり、単に形を覚えただけでは全く意味がないのだ!と。

 

 何事も、その根本を捉えて身に着けないと、自分の力として活かすことが出来ない!

 

 それを、改めて教えられた気がしています。

 

 そうそう。心理学の勉強も同じですよね。

 

 単に、専門用語や学者の名前、歴史や治療法の内容を覚えた所で、人の心を癒したり寄り添ったりすることなどできない。

 

 過去の学者が何に悩んで、どう解決しようと考えたのか。

 

 その学者の考えに反対する学者は、何を根本的な理由と考えていたのか。

 

 そして、最新研究では、どんな成果が出ているのか。

 

 そして、それは目の前にいるお客様の問題を解決する手助けになるのか。

 

 それが一番大事。

 

 何か関わり方を試してみて、それで効果が出なければ、別の手段を試す。

 

 そういった柔軟性がなければ、目の前の人を助けることなどできない。

 

 そんなことを考えながら、レポート作成と試験に追われる毎日。

 

 目の前の人を助けられる人になるのは、いつになることやら。

 

 次女が言いました。

 

 「仕事しながら大学の勉強もするのも大変だと思う。その上合唱もしてるでしょ?その上に太極拳までやるって言うから…大変だなぁって思う」と。

 

 目の前の人を助けるどころか、子供に心配される父親なのでした。汗

 

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