うつ病と共に歩み、生きる。そして、こだわりをとかす。

切ないことを切ないと言えることについて

2019.07.26


 うつ病再発予防コーチの中野です。
 
 

 先生は言いました。

 

 

『探求する』とは『推理する』ということなんです。

 

そして、その時代や当事者の『眼』から多様な事実を読み取ることが大事なんです。 

 

 

 そう言って、先生はドイツ留学の時の話をしてくれました。

 

  

 ドイツでは、ねずみが、ウサギほど大きくなる話とか…

 


 

 前回に引き続き、夏期スクーリングの中で聞いた話を紹介します。

 (スクーリングとは、実際に学校に行って、講義を聞くことです)

 

 

 今回の内容は、1日目の2限目。

 

 

 大学の副学長自ら登壇しての講義。

 

 

 講義では『ハーメルンの笛吹き男』というグリム童話を題材にして「史実を探求するとはどういうことなのか」について話をして頂きましたが…

 

  

 前にテレビで見た気がしました。

 

 

 確か、村で疫病が大流行して多くの人がなくなったが、生き残った子どもには、その病気の抗体が出来たため、その抗体を生きたまま各地に運ぶために、子供たちをそのまま連れて行ったという話だったかと。

 

 

 だから「この話知ってる!」なんて思いながら聞いていたんですが…

 

 

 史実は違うようで…

 

 

 子供達は、奴隷として売買された。

 

 

 というのが史実だとのことでした。

 

 

 悲しい話ですね。

 

 

 その子供たちの親は、どんな気持ちだったのでしょうか。

 


 

 先生が教えてくれました。

 

 

 その頃に書かれた手書きのメモなどをどれだけ調査しても、切なさが読み取れる文章がないらしいのです。

 

 

 それもそのはず。

 

 

 その当時には『切なさ』を言い表す言葉がなかったそうなんです。

 

 

 その代わりに、その時にあったことを詳細に記述したそうなんです。

 

 

 悲しいことがあったということを、忘れないために。

 

 

 そのメモを見れば、いつでもその時の気持ちを思い出せるように。

 

 

 他の人にも気持ちが伝わるように。

 

 

 『切ない』という言葉を使うより、よっぽど伝わるかもしれませんね。

 

 

 『切ない』という言葉だけでは言い表せ切れない気持ちがあったでしょうから。

 


 

 ちなみに、親の中には、子供たちを追って行った人もいたようです。

 

 

 子供のことが心配で。

 

 

 そして、子供たちと一緒にアルプスを超えてイタリアに行って、イタリアの港から、子供たちと共に奴隷として売られたそうです。

 

 

 とても悲しい話ですけど。

 

 

 それが史実だそうです。

(詳しくは、以下の本を参照)

 

 

 世の中には、知りたくなかった話もありますよね。

 

 

 でも、そういう話こそ、目を背けてはいけないのかもしれません。

 

 

 同じ過ちを繰り返さないように。

 


 

 しかし、ねずみがウサギほど大きくなるとしたら…

 

 

 ハーメルンの笛吹き男について行くのもウサギがついて行ったように見えたかもしれませんね。

 

 

 なんか…ちょっとかわいい。

 

 

 でも…大量にいるとちょっと怖い。

 

 

 でも、そんなに大きくなるほど食べ物が美味しいのなら行ってみたい。

 

 

 そして、気に入って住んじゃったりして。笑

 

 

 そして、いま以上に太っちゃったりして。苦笑

 

 

 もしも、私がベルリンに住んだら…

 

 

 ネズミがうさぎみたいになるなら、私だったらパンダくらいにはなるかもですね。笑

 

 

 やっぱり・・・

 

 

 いまのまま、ただのデブでいいや。

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