この時代に生まれて良かった
精神科医療の歴史について学んで
「今の時代に生まれて良かった。」
と、改めて思った私でした。
昔、精神障害者は『悪魔にとりつかれた者』とみなされ、迫害されていたそうです。
また、多くの災難は悪魔にとりつかれた魔女の仕業であるとして魔女狩りが行われ、魔女だと疑われた人に対して、拷問、処刑も行われたそうです。
その犠牲者多くは精神障害者だったと推測する説もあるそうです。
このような精神障害者に対する迫害は、海外で起こった話ばかりではないんです。
日本でもありました。
宇都宮病院事件ってご存知ですか?
1983年に『宇都宮病院』で職員による患者リンチ殺人が発覚します。
翌年この事件が世界的に報道され、国際委員会による日本の精神科医療への査察という事態に至り、日本の精神科医療の惨状が厳しく非難されます。
こういったことがキッカケとなって『精神保健福祉法』が成立し、患者の人権の保護、社会復帰対策などが強化されることになったことが厚生労働省のサイトに記載されています。
ちなみにこの法律が出来たのは平成に入ってからです。
平成といえば、一昔前だと思う若者がこれから増えていくかもしれませんが、我々にとってはつい最近です。
つまり、精神障害者の人権の保護や社会復帰対策が強化されたのは最近のことなんです。
だから思うんです。
もう少し早く生まれていたら、私も殺されていたかもしれないって。
「精神が狂っている」とレッテルを貼られ、病院に拘束され、何かひとつでも文句を言おうものなら、バットでボコボコに殴られるという状況にいたかもしれないんです。
そう思うと、私は幸せだと思うんです。
「今の時代に生まれて良かった。」
と、改めて思えるわけです。
今でも、精神病患者に対する誤解があることはわかっています。
でも、その誤解も、昔から比べればなくなってきていると感じています。
それは、本がたくさんできたことが影響しているのかもしれません。
テレビでも精神病について紹介することが増えてるからかもしれません。
そうやって、どんどんと誤解が溶けていけば、うつ病になっても白い目で見られることもないし、本人も自分を責めることもなくなるだろうし、病気さえ治せば社会復帰ができると自信を持つことできるはずです。
そして、何年か経って…
「今の時代に生まれて良かった。」
といま以上に思う人が増えてくれるといいなぁと思っています。
このブログがその一助となれれば、とても幸せに思います。
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