心の理論
「何故これが分からないんだろう」
「周りが見えてないんじゃなの?」
「人の話を全く聞かないよね」
心の理論が出来ていないと、こんな会話が増えていくんだろうなぁ。
そんなことを、いま思っています。
今回も、発達心理学の勉強の中から気づいたことを書いています。
今回は『心の理論』の話です。
『心の理論』とは、自分や他者の心の状態、意図、思考、好みなどを推測する心の機能のことを言います。
幼児期は、自分を中心にしかものを考えることができず、自分に見える物は他人にも見えると考える傾向がありますが、だんだんと成長していく中で「他者には自分と異なる感じ方や考えがある」ということを理解できるようになっていきます。
このことを『心の理論』を獲得したと言います。
普通は、大人になったらその機能を獲得しているはずなんですが…
私たちも、自分が「わかる」ものや「見える」ものや「聞こえる」ものは他の人にも「わかる」し「見える」し「聞こえる」と思いがちですよね。
親しい間柄だったりすると特に。
だから、自分と相手の認識の仕方に違いが出ると驚くんですよね。
「えっ?なんで?そうなるの?」
って。
それが単なる驚きだけで済むのなら何の問題もありませんが…
怒りに変わったりすると大変です。
相手に怒りをぶつける前に「人と私は違うんだ」ということに気づく余裕が欲しいものですね。
すでに、心の理論を獲得できているはずなんですから。
あなたも、そう思いませんか?
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