うつ病と共に歩み、生きる。そして、こだわりをとかす。

心の理論

2019.04.29


 うつ病再発予防コーチの中野です。

 

 「何故これが分からないんだろう」

 

 「周りが見えてないんじゃなの?」

 

 「人の話を全く聞かないよね」

 

 心の理論が出来ていないと、こんな会話が増えていくんだろうなぁ。

 

 そんなことを、いま思っています。


 

 今回も、発達心理学の勉強の中から気づいたことを書いています。

 

 今回は『心の理論』の話です。

 

 『心の理論』とは、自分や他者の心の状態、意図、思考、好みなどを推測する心の機能のことを言います。

 

 幼児期は、自分を中心にしかものを考えることができず、自分に見える物は他人にも見えると考える傾向がありますが、だんだんと成長していく中で「他者には自分と異なる感じ方や考えがある」ということを理解できるようになっていきます。

 

 このことを『心の理論』を獲得したと言います。

 

 普通は、大人になったらその機能を獲得しているはずなんですが…

 


 

 私たちも、自分が「わかる」ものや「見える」ものや「聞こえる」ものは他の人にも「わかる」し「見える」し「聞こえる」と思いがちですよね。

 

 親しい間柄だったりすると特に。

 

 だから、自分と相手の認識の仕方に違いが出ると驚くんですよね。

 

 「えっ?なんで?そうなるの?」

 

 って。

 

 それが単なる驚きだけで済むのなら何の問題もありませんが…

 

 怒りに変わったりすると大変です。

 

 相手に怒りをぶつける前に「人と私は違うんだ」ということに気づく余裕が欲しいものですね。

 

 すでに、心の理論を獲得できているはずなんですから。

 

 あなたも、そう思いませんか?

mienaikedo

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