生きる気力を失わずにいられるか

私が、初めてリワーク(復職支援)のプログラムに参加したのが2015年の6月頃でした。
最初は、簡単な作業から始まって…
少しずつ認知行動療法を学んだり、ストレスの解消法を学んだり、自分を見つめる時間があったりして、あっという間に3ヶ月が経ちました。
そして、無事にリワークプログラムを終えた私は、社会復帰と職場復帰の準備を進めていましたが…
気づいてしまったんです。
「会社に戻りたくない」って。
もっと精神医療について学びたい。
そう思いました。
そして、様々なセミナーに参加。
2時間セミナー、1日のセミナー、6日間連続のセミナー…
気になったものを、片っ端から受けていきました。
このブログを毎日書き始めたのは、そんな頃でした。
そして…
そんなことをしているうちに2ヶ月が経ち…1年間という休職期間の期限が迫ってきて…決断の時が来ました。
「会社を辞めよう」と決めたのが、10月の半ば。
10月末に退職をしました。
そこから、うつ病患者会をいくつも回ってみたり、知り合いを増やそうといろんな会にも参加してみました。
ちょっとしたセミナーを自分で開催してみたりもしました。
そんなことをしてる間に年が明け…
やがて春になり…娘達は中学を卒業して、高校生となり…
私は、相変わらず無職のままで…
気づけば、会社を辞めて1年近くが過ぎようとしていました。
「さすがに何かをしないとなぁ〜」
そう思っている時に、失業中の人に向けた職業訓練として、日商簿記2級を取得するコースを見つけました。
何かの役に立つかもしれない。
そう思って受講しました。
そして、10月から3ヶ月通い続けて、年末を迎えました。
年初からは、日商簿記2級の取得を目指して、毎日自習を続けて…2月末に受験。
その翌週には、知り合いの合唱団の演奏会を手伝いに行き、そのキッカケで合唱団に参加することになり…
週1回の合唱練習と、週2〜3日のアルバイトの日々が続き…
6ヶ月が経ちました。
「そろそろ貯金が底をつくかも…」
そんな心配をしていた頃、前の会社の元上司に「仕事を手伝わないか?」と声をかけてもらい…
その仕事を続けて、そろそろ1年半が経たとうとしています。
2015年の6月から今日までを、ざっと振り返ってみたわけですが…
この3年4ヶ月の間…
安田純平さんは拘束されていたわけです。
私がリワークに通っている間も…
私がセミナーに参加してる間も…
私がセミナーを開催してる間も…
私が簿記を勉強している間も…
私が合唱をしている間も…
こうしてブログを書いている間も…
安田さんが、どのような過酷な環境で苦しんでいたのか、私には想像できません。
しかし、私が過ごしてきた期間が、誰かに自由を奪われて身動きできない時間だったとしたら…
私は生きる気力を失わずにいられただろうか。
そんなことをニュースを見て思ったのでした。
ところで…
あなたは、どんな3年4ヶ月を過ごしてきましたか?
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