うつ病と共に歩み、生きる。そして、こだわりをとかす。

娘がブチ切れた一言

2017.02.09


【うつ病で悩む人が1人もいない!】そんな世界を目指しています。
うつ病経験者専門コーチの中野です。

 今から数年前の話ですが、学校から帰ってきた娘が、ずっと不機嫌そうにしていたんです。


◎触らぬ神にたたりなし?


 不機嫌そうにしている時は、できるだけ話しかけないようにしてます。笑

 だって、へんなトバッチリが来そうですから。

 大体、不機嫌な時って、何を見てもイライラしがちですからね。声掛けもちょっと間違えると、火に油をそそぐことにもなりかねないわけです。

 なので、基本的には話しかけられるまでは、こちらからは話さないようにしているんです。


◎ちょっと、聞いてよ!


 それで、その日は何事もなく平穏に過ごしました。不機嫌な娘以外は。笑

 すると、翌日の朝になって、娘から「ちょっと、お父ちゃん聞いてよ!」と話しかけてきたんです。少しだけ、ビビりましたが(平静を装いながら)「ん?どうした?」と聞きました。


◎その一言が気に入らない


 その日は、大事な試合の日でした。それも、有名な強豪校との試合です。毎年、大差で負ける相手でした。

 しかし、その年に関しては、いつもとは違う練習量を重ねてきて「今年は絶対に勝てる!絶対に勝つぞ!!」と気合い十分だったそうなんです。

 そんな試合の前日に、監督が一言、「明日、あわよくば勝てたら…」と。

 その言葉が、娘達の逆鱗に触れて、
「はぁ?絶対勝つぞとやってきたのに【あわよくば】ってどういうこと?
と…それまで、
全員から尊敬されてた監督が、全員から嫌われるはめに…。


◎このままではマズイ!


 聞いていて「このままではマズイ」と思いました。大事な試合の日なのに監督が、全員から嫌われた状態で臨むなんて…勝てる試合も勝てないです。

とは言っても「まぁ、そう怒るな」とも言えません。今度は、その言葉が逆鱗に触れる可能性もあるわけです。

 一方で「それは監督が悪いね!」と同調しすぎても、監督を嫌う気持ちを強めてしまう可能性もあるわけです。

 どうしたものかと悩みました。


◎私が言ったこと


 そして、私は言いました。

「そうかぁ~。強豪校に勝つために、必死に頑張ってきたわけやもんな~。
そやのに【あわよくば】って言われて【勝てない可能性の方が高い】みたいに言われた感じで、ショックやろな。
そやけど、お父ちゃんは、耳が痛い。お父ちゃんも似た様な所があるわ。」


◎私が言ったこと~続き


えっ?どういうこと?」と聞く娘に
続きを話しました。

「『本当は、こうなりたい』っていう夢があるんやけど、それが実現しないとショックやから、あえて低めの目標にするクセがあるねん。そうしとくと安心するんやろな。夢を実現できると信じたいけど、ちょっと不安なんやろうなぁと思う。」


◎そして、娘が言ったこと


「それなら、わかる気がする」と娘。

 そして、少し安心したら、今度は、
「でも、また今日【あわよくば】って言ってきたら、どうしたらいい?」と
聞いてくるので、言いました。

「心の中で『そうか、不安なんだね。大丈夫だよ。安心して見ててね』って笑顔で試合に出ればいいと思う」と。

 すると突然娘が「そうじゃない!

「『見ててね』じゃなくて『見てろ』だね。」と笑顔で言いました。

 

 ところで、あなたには、『本当は、こうなりたい』っていう夢があるけど低めの目標にするクセはないですか?

 もしあるなら、今年こそ、本気で夢を追いかけてみませんか?

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