娘がブチ切れた一言
【うつ病で悩む人が1人もいない!】そんな世界を目指しています。
うつ病経験者専門コーチの中野です。
今から数年前の話ですが、学校から帰ってきた娘が、ずっと不機嫌そうにしていたんです。
◎触らぬ神にたたりなし?
不機嫌そうにしている時は、できるだけ話しかけないようにしてます。笑
だって、へんなトバッチリが来そうですから。
大体、不機嫌な時って、何を見てもイライラしがちですからね。声掛けもちょっと間違えると、火に油をそそぐことにもなりかねないわけです。
なので、基本的には話しかけられるまでは、こちらからは話さないようにしているんです。
◎ちょっと、聞いてよ!
それで、その日は何事もなく平穏に過ごしました。不機嫌な娘以外は。笑
すると、翌日の朝になって、娘から「ちょっと、お父ちゃん聞いてよ!」と話しかけてきたんです。少しだけ、ビビりましたが(平静を装いながら)「ん?どうした?」と聞きました。
◎その一言が気に入らない
その日は、大事な試合の日でした。それも、有名な強豪校との試合です。毎年、大差で負ける相手でした。
しかし、その年に関しては、いつもとは違う練習量を重ねてきて「今年は絶対に勝てる!絶対に勝つぞ!!」と気合い十分だったそうなんです。
そんな試合の前日に、監督が一言、「明日、あわよくば勝てたら…」と。
その言葉が、娘達の逆鱗に触れて、
「はぁ?絶対勝つぞとやってきたのに【あわよくば】ってどういうこと?」
と…それまで、全員から尊敬されてた監督が、全員から嫌われるはめに…。
◎このままではマズイ!
聞いていて「このままではマズイ」と思いました。大事な試合の日なのに監督が、全員から嫌われた状態で臨むなんて…勝てる試合も勝てないです。
とは言っても「まぁ、そう怒るな」とも言えません。今度は、その言葉が逆鱗に触れる可能性もあるわけです。
一方で「それは監督が悪いね!」と同調しすぎても、監督を嫌う気持ちを強めてしまう可能性もあるわけです。
どうしたものかと悩みました。
◎私が言ったこと
そして、私は言いました。
「そうかぁ~。強豪校に勝つために、必死に頑張ってきたわけやもんな~。
そやのに【あわよくば】って言われて【勝てない可能性の方が高い】みたいに言われた感じで、ショックやろな。
そやけど、お父ちゃんは、耳が痛い。お父ちゃんも似た様な所があるわ。」
◎私が言ったこと~続き
「えっ?どういうこと?」と聞く娘に
続きを話しました。
「『本当は、こうなりたい』っていう夢があるんやけど、それが実現しないとショックやから、あえて低めの目標にするクセがあるねん。そうしとくと安心するんやろな。夢を実現できると信じたいけど、ちょっと不安なんやろうなぁと思う。」
◎そして、娘が言ったこと
「それなら、わかる気がする」と娘。
そして、少し安心したら、今度は、
「でも、また今日【あわよくば】って言ってきたら、どうしたらいい?」と
聞いてくるので、言いました。
「心の中で『そうか、不安なんだね。大丈夫だよ。安心して見ててね』って笑顔で試合に出ればいいと思う」と。
すると突然娘が「そうじゃない!」
「『見ててね』じゃなくて『見てろ』だね。」と笑顔で言いました。
ところで、あなたには、『本当は、こうなりたい』っていう夢があるけど低めの目標にするクセはないですか?
もしあるなら、今年こそ、本気で夢を追いかけてみませんか?
自身の経験を生かして、うつ病を経験した方に対するサポート(悩み相談、トラウマケア、願望実現等)を行っています。