『最近の若い者は』論
先日、数年間会ってなかった方から「久し振りに食事でもどうですか?」とメッセージが届きました。
大阪で一緒に仕事をしていた方で、よく飲みに付き合って頂きました。
さっそく返事をして、翌日会うことになりました。ちなみに、禁酒は解禁しております。(笑)
◎最近の若い者は…
久し振りに彼に会いましたが、何も変わっておらず(私より年上ですが)安心して、乾杯をかわしました。
一通りに互いの近況を語り終えて、お酒もある程度進んでくると、やはり出てくるのが「最近の若い者は」論。
今の私は、部下も後輩もいないので「なるほどねぇ~」と聞く一方です。
その中に気になる話がありました。
「最近は『調べろ!』って言うと、ネットで探してきたものをコピぺして『調べました』って、言いよるねん。ほんで、コピぺしただけやから、何も理解しとらんへんねん。何を聞いても『わかりません』って、言いよる。」
なるほどな~と思いつつも、これは若い人に限った話ではないんです。
◎薄い情報の大量生産
ご存知かも知れませんが、ネットの世界には『他のサイトの内容をコピーして、機械的に文章を変更して、自分のブログとして貼り付けて公開する』ということを半自動で行うプログラムが存在します。
「何のためにそんなことを?」って思うかもしれませんが…その理由は、あとで触れるとして…そういうブログが増えるとクソみたいな何の付加価値もない情報が氾濫することになるわけです。というか、既に氾濫してます。
だから、それが分かってる人達は、本当に知りたいことは検索しません。
◎広がり続ける情報の格差
じゃぁ、どうするかと言いますと、専門家に聞くか、専門書を読みます。(なので私も、図書館に通います。)
そこにも、工夫をしています。
1人の専門家や1冊の本だけだと、偏った意見になる可能性があります。
そこで、そんな偏りを防ぐために、2~3人の専門家や2~3冊の専門書をあたるわけです。
これをやってる人とやってない人で情報の格差が広がり続けているということに、どれだけの人が気付いているでしょうか。
◎薄い情報が増えるわけ
まぁ、そもそもは「薄い情報が氾濫しなければ情報の格差は広がらない」と言えるわけですが…残念ですけど、これからも薄い情報は増え続けます。
何故なら、情報を発信することよりも、サイトを見に来る人を増やすことを目的にしている人が増え続けているからです。
何故彼らはそんなことをするのか。
それは、サイトに来る人が増えれば広告料や紹介料等で儲かるからです。何かを発信したいわけでもなければ、何かをアピールしたいわけでもない。ただ単に、閲覧者を増やしたいだけ。
釣り糸を立てている釣り人に対して「私が魚を集めてあげます」と言って安い餌をまき散らして、魚が釣れたら「私が集めたお陰ですよね」と言ってお金を貰う感じです。(例え話です)
そうやって安い餌をまき散らすから水も汚れていきます。(例え話です)
◎バカにされないように
こういった事情を知っている人なら「ネットで調べました」なんて言う話は信用しないわけです。それどころかそんなことを言ってくる人は、バカにされるだけです。
そして、冒頭で話した彼は、最近の若い人達に「人からバカにされる人」にはなって欲しくないわけです。
そうやって、みんな良かれと思って注意をするわけなんですけどね。
そこが、なかなか伝わらないのが悲しい。
ウツ病を経験した方だからこその悩みや心配事を、わたし自身のウツ病経験を踏まえ、解決のご支援をしてます。
何か相談したいことがあれば、お気軽に、ご連絡ください。
都合が合えば、会いに来てください。