いますぐは難しい…仮想現実療法(VRセラピー)
【うつ病で悩む人が1人もいない!】そんな世界を目指しています。
うつ病経験者専門コーチの中野です。
あなたは、なんらかの心理療法を、受けたことがありますか?
認知行動療法や対人関係療法等は、専門の精神科医や臨床心理士のもとで行われるので、比較的安心はできますが、個室に二人きりでいると思うと、少し怖いと思ったりしませんか?
ちなみに、リワーク(復職支援)のプログラムの中では、集団で認知療法や対人関係療法を学ぶので、そういう怖さはなかったですが、カウンセラーとの二人きりの面談の時は、少し緊張してました。そのカウンセラーが女性だったからかもしれませんが。 汗
まぁとにかく、ある程度の信頼関係がないと、個室で二人きりは怖いのが普通だと思うんです。
◎カウンセリングを受けたがらない
そういうこともあって、誰かから、「カウンセリングを受けてみたら?」と提案されても、素直に受けないのが普通の感覚だと思うんです。
それに「カウンセリングを受けてることを、人に知られたくない」と思う人もいると思うんです。
海外だと、カウンセリングを受けるのは普通のことらしい(噂)ですが、日本では、カウンセリングを受けてると言うと「どうしたの?大丈夫?」と心配されてしまうのが普通ですから。
他人に、余計な心配をされたくないと思う人も多いと思うんです。
◎受けても秘密にしておきたい
だから、カウンセリングを受けるとしても、秘密にしておきたいはずですし、カウンセリングルームに入る姿を見られたくないと思うわけですよね。
でも、誰かに見つかる可能性があると思うから、ますます行きたくない。まぁ、仮に見つかることがあったら、見つけた人もカウンセリングに通っているということでしょうから、誰にも言わないでしょうけどね。
それに、みんな自分のことで精一杯で、それほど誰も周りのことなんて、見てないでしょうけどね。
まぁ、とにかく秘密にしておきたい気持ちは充分に理解できるわけです。
◎家に居ながら、カウンセリング?
でも、家に居ながらカウンセリングが出来るとしたら、どうでしょう。
家から一歩も出なくていいんです。
カウンセラーが家まで来る?
いいえ。カウンセラーは来ません。
部屋で二人きりになるの?
いいえ。部屋にはあなた一人です。
でも、目の前にカウンセラーがいる感じになるんです。
そんなことが実現できる時代になりました。
◎それが、仮想現実療法
実は今日、あるイベントに参加してきたんです。
それが、VR。つまり、仮想現実。バーチャルリアリティの世界です。
そこで、VRセラピーという言葉を初めて聞きました。
ググってみると、ある研究グループが、患者にVRヘッドセットをつけて(これで仮想現実を見ることが可能)患者が仮想現実の世界で子供を癒し、今度は患者がその子供の中に入って、自分が行った癒しを受けるということを繰り返すことを行なったそうです。
そして、それにより患者が癒されたという報告があったそうなんです。
どこまで本当なのか分かりません。
しかし、理論的には可能です。
NLPを知る方なら、フォビアケアを仮想現実の世界で行ったと思えば、理解して頂けると思います。
◎でも、いますぐは難しい
しかし、現実的には難しいんです。
治療となると、法律の問題があり、医薬品医療機器等法(通称、薬機法)の観点から、VRヘッドセットが治療機器として承認されないといけない。
その上、VRヘッドセットが高価。
スマホを使ったVRヘッドセット的なものが比較的安価に手に入りますが仮想現実と呼ぶには無理があります。
しかし、問題としてはそれだけ。
技術的にはいつでも実現可能です。マイクロソフト社のHoloLensのデモ動画を見れば「ここまで技術が進んでいるなら可能なはずだ」と実感されるはずです。
こんな機械が、安価に手に入って、薬機法をクリアすれば、家に居ながらカウンセリングを受けることが可能。
そうすれば、カウンセリングの敷居が、グンと低くなるんでしょうね。
自身の経験を生かして、うつ病を経験した方に対するサポート(悩み相談、トラウマケア、願望実現等)を行っています。