うつ病と共に歩み、生きる。そして、こだわりをとかす。

誰よりも、心に寄り添い相談にのる44

2017.03.12


【うつ病で悩む人が1人もいない!】そんな世界を目指しています。
うつ病経験者専門コーチの中野です。

 

今回も、無料での相談を受けた中から(公開を前提とした相談は無料です)厳選したものを、ご紹介します。

 

●相談の要約

相談があったのは、今から3カ月前。
・小学生の頃は、どんな本でも読めた
・頭と心に文章が染み渡るような感覚
・高校生くらいから、感覚が変わった
・目が文字の上をすーっと滑っていく

・書いてあることは、理解できている
・目で追う文章が頭に音として流れる
・頭の中に染み渡っていく感覚がない

とおっしゃるお客様が、
「昔みたいに本が読めなくて苦しい!昔みたいに本に夢中になりたい!」と相談がありました。

 

●私の気持ち

 まず、読めているか読めてないかと言えば、読めてるんですよね。

 

 文章を目で追えてるし、理解もしているわけですから。

 

 気にされているのは「昔みたいに」というところですが、小学生と高校生では、読む本の種類が違うはずです。

 

 また、大人になるに連れ、読み方も変わったはずだと思います。

 

 それを、子供の頃と比べて今の自分を責めてしまったら、可哀そうです。

 

 とはいえ、上のようなことを論理的に話した所で、お客様の心に届かないだろうなとも思いました。

 

 そこで、物語風にお伝えすることにしました。

 

●私が、お伝えたこと

 そして、私はこうお伝えしました。

 

本を読みたいのにちゃんと読めない。
ちゃんと読めないとイライラする。

私もありました。というか今も時々、感じることがあります。

 

小学校の頃は、少年探偵団シリーズがお気に入りで、毎日のように図書室で本を借りて、読んでいました。

 

だんだんと、読みたい本を読む時間がなくなり、受験勉強で読みたくない本を読まなければいけない時間が増え…

それでも、時間を見つけては少しずつ好きな本を読んで、気持ちを紛らわすようにしてました。

 

だんだんと知識欲が旺盛になってくると、小説などは読まないようになってビジネス書を読むようになりました。

当然、ビジネス書なので読み方が変ります。主人公の気持ちを考えることもないし、この先どうなるのか想像することもありません。情報を情報として受け取るだけです。文字の上をすーっと目を流していって、気になるところがあれば目を止めて、ゆっくりと読むだけです。昔のようなワクワク感は、なくなっていきました。

そして読書が楽しくなくなりました。

心が動くこともなくなりました。

頭の中に染み渡っていく感覚もなく、ただ、目で追う文章が頭の中に流れるだけ。

 

全く読めてないわけではないんです。

書いてあることは理解できているし、文章が頭の中に音声として流れる感覚もあるので。

で、友達に「ちゃんと本が読めない」と相談しました。

友達は不思議そうに「読めてるよね。理解もしてるし…」と返してきたので、私は「昔みたいにちゃんと本が読めなくて、辛いんだ」と怒り気味に言いました。

その後の、友達の言葉が響きました。
ちゃんと読もうとするからじゃん。もっと、気楽に読んでみたら?

 

私には、この言葉が響きました。

 

あなたにも響くといいなと思います。

 

※しばらくしてお客様から「ちゃんと読もうとするから…その通りだと思いました。昔のように物語に没頭したくて、文章をしっかりあじわいたくて、一文字一文字を力を込めて見つめすぎていたんたと思います。もっと気楽に読んでみたいと思います。」とお言葉を頂きました。

 

どこまで、お客様に寄り添えたのか、それは、いまの私にはわかりません。それでも、誰よりも、心に寄り添って相談にのれるよう、頑張っています。

自身の経験を生かして、うつ病を経験した方に対するサポート(悩み相談、トラウマケア、願望実現等)を行っています。

 

サービス案内は、こちらをクリック。

近日開催予定のイベントは、こちら。



PDF

関連記事

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ