りっぱな人になる方法
一足先に社会人になった友人から相談を受けていた頃、私も社会人なりたてホヤホヤでした。それでも相談されると偉そう(さも人生経験が豊富そう)に上から目線のアドバイスをしていたものです。今から過去に戻れるなら、あの偉そうな鼻をへし折ってやりたい感じです。
◎懸命に背伸びをしていた
多少の弁護をするのであれば、あの頃の私は今以上に「人に褒められたい」という意識が高く、そのために懸命に背伸びをしていました。相談されたら立派なことが言える様に…上の人から意見を求められたら、それなりの返答ができるように…小難しい本を読んだりしていました。
◎そんな時に見つけた本
そんな時に、何かの紹介で知った本が【りっぱな犬になる方法】という絵本でした。こう言っちゃあなんですが、これまで小難しい本を読んでいた私が絵本を読んで学ぶことがあるなんて、思っていませんでした。それでも人気らしいので「話のネタ的に読んでおくか?」くらいの気持ちでした。
◎【りっぱな人】の比喩
「これは犬に限った話ではないぞ!」と、読んですぐに思いました。犬を人と読み替えると、いろいろと深いことが書いてあると気づきました。また、絵本として柔らかく書いてあるので、説教くさくなくスッと入ってきます。私が偉そうにアドバイスするよりも、よっぽどいいです。
◎友人に読ませる
そして「誰かに読ませたい」と思っていた頃に、都合よく友人がきました。ちょうど、仕事上のことで悩んでいた彼の話を一通り聞いたあと、思むろに「面白い本を見つけたんやけど…」と友人に勧めました。「ん?何で今?」と不思議そうな顔をしていましたが…
◎泣く友人
薄い絵本ですから、すぐに読み終わり「ほんで…何でこの本を勧めたん?」読み終わっても、釈然としない友人に「【犬】を【人】に読み替えてみて」と伝え、友人の相談内容にドンピシャのページを指さしました。その瞬間に「…そういうことか…」と悟った彼の目には涙が浮かんでいました。
人によって、感じ方はいろいろです。自分が思う以上の感動が、勧めた相手にはあるかもしれません。だからこそ時には何も言わず、本を送るのも良いかもしれませんね。
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