見て、聞いて、感じてください
「中野さん。この本興味ある?」
合唱団の先輩が、1冊の本を見せてくれました。
それが『うらさだ』(さだまさしとゆかいな仲間たち著 小学館)でした。
『さだまさしとは何者か』を、さだまさしさん以外の方々のコメントからまとめられた本。
その先輩は、さだまさしさんの熱狂的なファンなので、ちゃんとそういう本をチェックしているんですね。
以前、その先輩が熱狂的なファンと知らず「さだまさしが好きなんです」と先輩の目の前で言ってしまったことがありましたが、あの先輩の好き具合に比べたら、私などがファンと名乗るのは100年早いと思っています。笑
でも、それ以来、さだまさしさんにCDを貸してくれたり、今回のように本を貸してくれたりするので、あれはあれで良かったのかもしれませんね。
というわけで、有難く借りて、本を読ませて頂きました。
そして、より一層、さだまさしさんのことが好きになりました。
(また軽々しく言ってしまった 汗)
私は、誰かに熱心に勧められると、少しひいてしまうタイプなんです。
何かを企んでいる気がして。
だから、本に「この人は凄いぞ!」とか「頭も良いし、性格も良いぞ!」とか書いてあったら「もういいや〜」ってなっちゃうんです。
そんな良いところしかない人なんているはずがないと思っていますから、嘘臭いと思っちゃうんですよね。
でもこの『うらさだ』は違います。
さだまさしさんのことが大好きな人達が書いているのに「ここが駄目だ」とか「あれは直して欲しい」とか平気で言っているんです。(笑)
なんかいいな〜って思いました。
そういうのがあると、ぐっと信憑性が高まるというか、人間らしさを感じるんです。
一番驚いたのが、さだまさしさんは人見知りだということ。
えっ!あんなに人前で面白いことが言える人なのに?
ラジオやテレビで明るく楽しく話す人なのに?
私と同じ、人見知りだって?
なんか急に身近に感じられました。
(また軽々しく言ってしまった 汗)
ちなみに…
本の中で、それぞれの人が大好きな曲を1曲か2曲紹介していました。
知ってる曲もありますが、知らない曲の方が多いことに愕然。
(軽々しく「好きだ」と言ったことを改めて反省してみたりして)
「このままではマズイ!」と思って(なんでマズイのかわからないけど)それらの曲を片っ端から聴きました。
そして…泣いてしまいました。
そりゃあ、さだまさしさんのことが大好きな人達がとっておきの曲を紹介するわけですから、泣いてしまうかもとは思っていましたけど…
基本的にズルいんですよね。
曲のタイトルの付け方が。
タイトルだけみたら、感動する曲だとは全く思えないんです。
というか「何それ?面白そうやん」って思えるようなタイトルなんです。
例えば『関白失脚』とか。
有名なのあとの話かと予想できるし『失脚』というからには何かがダメになったはずなんです。
亭主関白になろうとした人が、一体どうなったんだろうとも思います。
そして…聞いてみると、最初の部分は『関白宣言』を暗くした感じの曲になっていて…これから何が起きるのか期待でワクワクさせて…そして、期待通り笑わせてくれて…安心した途端…
ガッツリ泣かされました。
あれは絶対ズルいですよ!
「あんなん言われたら泣くやん!」
って思います。
中年のお父さんなら特に。
もし泣くのを我慢できたら、教えて下さいね。(笑)